2011年の備忘録
2011年が暮れようとしています。今年は何といっても3月11日の大震災と、それに続く福島原発事故に大きな衝撃を受けました。とりわけ原発問題は、プラント技術者のはしくれとして、また70年代から多くの警鐘に触発されていたにも拘わらず、事故を現実化させてしまったことに慚愧の念に堪えません。同時に、私たちが都会での快適な電化生活を享受する一方で、いかに地域に危険と災禍を押し付けてきたのかを強く認識させられました。かくなる上は、核廃棄物という将来世代への負の遺産を少しでも減らすためにも、また、利権に群がる「原子力ムラ」と呼ばれる悪しき特権集団を民主主義の名において駆逐するためにも、一日も早い原発ゼロ社会の実現を願うに至りました。来年早々、定期点検で停止中の原発の再稼働を巡って大きなせめぎ合いが開始されようとしています。「原子力資料情報室」や「柏崎刈羽原発の閉鎖を訴える科学者・技術者の会」、新NPO「APAST」、「プラント技術者の会」などの仲間たちと共に、微力ながら「原発のない春」、「原発のない夏」の実現への一翼を担いたいと思っています。
さて、下記は恒例の、自分のための2011年「備忘録」です。本はやはり原発モノが中心となりました。あとは気楽な歴史と推理作品です。気晴らしはもっぱら音楽とスタジアムでのサッカー観戦ですが、後者では逆にフラストレーションが溜まる試合が続きました(その分、なでしこの活躍が救ってくれましたが)。8番と30番は失いましたが(神戸に移籍)、来シーズンはDF山村の加入、MF本田(拓)の復活、MF柴崎の成長、FW興梠と大迫の奮起、等々楽しみも沢山あります。
さて来年・、あ、もう少し仕事もせねば・・・。
<2011年に読んだ本>
「原発のウソ」 小出裕章 扶桑社新書
「隠される原子力 - 核の真実」 小出裕章 創史社
「原発を終わらせる」 石橋克彦編 岩波新書
「内部被曝の脅威」 肥田舜太郎/鎌仲ひとみ ちくま新書
「原発をつくった私が原発に反対する理由」 菊池洋一 角川書店
「恐怖の放射性廃棄物」 広瀬隆 集英社文庫
「福島原発事故 – どうする日本の原発政策」 安斎育郎 かもがわ出版
「原発のどこが危険か」 桜井淳 朝日新聞出版
「福島の原発事故をめぐって」 山本義隆 みすず書房
「まるで原発などないかのように」 原発老朽化問題研究会 現代書館
「原子力発電の危険性」 技術と人間(1976)
「原子炉崩壊の日」 バージル・ジャクソン 朝日新聞社
「エージェント6」上下巻 トム・ロブ・スミス 新潮文庫
「楊令伝」1-6巻 北方謙三 集英社文庫
「三国志」7-13巻 北方謙三 集英社文庫
「草莽枯れ行く」上下巻 北方謙三 集英社文庫
「黒龍の棺」上下巻 北方健三 幻冬舎
「杖下に死す」 北方健三 文春文庫
「独り群せず」 北方健三 文春文庫
「メトロに乗って」 浅田次郎 講談社文庫
「壬生義士伝」上下巻 浅田次郎 文春文庫
「輪違屋糸里」上下巻 浅田次郎 文春文庫
「維新の暗号」 加治将一 祥伝社文庫
「空白の桶狭間」 加藤廣 新潮文庫
「ひまわりの祝祭」 藤原伊織 講談社文庫
「新撰組・幕末の青嵐」 木内昇 集英社文庫
「原子炉の蟹」 長井彬 講談社文庫
「笑う警官」 佐々木譲 ハルキ文庫
はじめての指輪」 山本太一 音楽の友社
<2011年の観劇・コンサート>
モスクワ交響楽団(D・ユロフスキー指揮) ロシアシンフォニーホール(Moscow)
ロシアナショナル管弦楽団(U・スリバコフ指揮)チャイコフスキーホール(Moscow)
チェコナショナル交響楽団 コロンニュイホール(Moscow)
<2011年の美術館・博物館>
<2011年のスポーツ観戦>
J1第3節 鹿島アントラーズ vs. アルビレックス新潟戦 (1-2)
J1第15節 鹿島アントラーズ vs. ヴァンフォーレ甲府戦 (0-1)
J1第20節 鹿島アントラーズ vs. モンテディオ山形戦 (3-1)
J1第27節 鹿島アントラーズ vs. 浦和レッズ戦 (0-0)
<2011年の映画館>
「Super 8」
「素敵な金縛り」
では皆さま、良いお年をお迎え下さい。
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