2011年12月30日 (金)

2011年の備忘録

2011年が暮れようとしています。今年は何といっても311日の大震災と、それに続く福島原発事故に大きな衝撃を受けました。とりわけ原発問題は、プラント技術者のはしくれとして、また70年代から多くの警鐘に触発されていたにも拘わらず、事故を現実化させてしまったことに慚愧の念に堪えません。同時に、私たちが都会での快適な電化生活を享受する一方で、いかに地域に危険と災禍を押し付けてきたのかを強く認識させられました。かくなる上は、核廃棄物という将来世代への負の遺産を少しでも減らすためにも、また、利権に群がる「原子力ムラ」と呼ばれる悪しき特権集団を民主主義の名において駆逐するためにも、一日も早い原発ゼロ社会の実現を願うに至りました。来年早々、定期点検で停止中の原発の再稼働を巡って大きなせめぎ合いが開始されようとしています。「原子力資料情報室」や「柏崎刈羽原発の閉鎖を訴える科学者・技術者の会」、新NPOAPAST」、「プラント技術者の会」などの仲間たちと共に、微力ながら「原発のない春」、「原発のない夏」の実現への一翼を担いたいと思っています。

さて、下記は恒例の、自分のための2011年「備忘録」です。本はやはり原発モノが中心となりました。あとは気楽な歴史と推理作品です。気晴らしはもっぱら音楽とスタジアムでのサッカー観戦ですが、後者では逆にフラストレーションが溜まる試合が続きました(その分、なでしこの活躍が救ってくれましたが)。8番と30番は失いましたが(神戸に移籍)、来シーズンはDF山村の加入、MF本田(拓)の復活、MF柴崎の成長、FW興梠と大迫の奮起、等々楽しみも沢山あります。

さて来年・、あ、もう少し仕事もせねば・・・。

2011年に読んだ本>

「原発のウソ」 小出裕章 扶桑社新書

「隠される原子力 - 核の真実」 小出裕章 創史社

「原発を終わらせる」 石橋克彦編 岩波新書

「内部被曝の脅威」 肥田舜太郎/鎌仲ひとみ ちくま新書

「原発をつくった私が原発に反対する理由」 菊池洋一 角川書店

「恐怖の放射性廃棄物」 広瀬隆 集英社文庫

「福島原発事故 どうする日本の原発政策」 安斎育郎 かもがわ出版

「原発のどこが危険か」 桜井淳 朝日新聞出版

「福島の原発事故をめぐって」 山本義隆 みすず書房

「まるで原発などないかのように」 原発老朽化問題研究会 現代書館

「原子力発電の危険性」 技術と人間(1976

「原子炉崩壊の日」 バージル・ジャクソン 朝日新聞社

「エージェント6」上下巻 トム・ロブ・スミス 新潮文庫

「楊令伝」1-6巻 北方謙三 集英社文庫

「三国志」7-13巻 北方謙三 集英社文庫

「草莽枯れ行く」上下巻 北方謙三 集英社文庫

「黒龍の棺」上下巻 北方健三 幻冬舎

「杖下に死す」 北方健三 文春文庫

「独り群せず」 北方健三 文春文庫

「一刀斎夢録」 浅田次郎 文芸春秋社

「メトロに乗って」 浅田次郎 講談社文庫

「壬生義士伝」上下巻 浅田次郎 文春文庫

「輪違屋糸里」上下巻 浅田次郎 文春文庫

「維新の暗号」 加治将一 祥伝社文庫

「空白の桶狭間」 加藤廣 新潮文庫

「ひまわりの祝祭」 藤原伊織 講談社文庫

「新撰組・幕末の青嵐」 木内昇 集英社文庫

「原子炉の蟹」 長井彬 講談社文庫

「笑う警官」 佐々木譲 ハルキ文庫

はじめての指輪」 山本太一 音楽の友社

2011年の観劇・コンサート>

モスクワ交響楽団(D・ユロフスキー指揮) ロシアシンフォニーホール(Moscow

ロシアナショナル管弦楽団(U・スリバコフ指揮)チャイコフスキーホール(Moscow

チェコナショナル交響楽団 コロンニュイホール(Moscow

「サロメ」新国立劇場

六月大歌舞伎(新橋演舞場

2011年の美術館・博物館>

ホキ美術館(千葉市土気、写実絵画専門の新美術館)

トレチャコフ美術館(Moscow

プーシキン美術館(Moscow

成川美術館(元箱根)

2011年のスポーツ観戦>

J13節 鹿島アントラーズ vs. アルビレックス新潟戦 1-2

J115節 鹿島アントラーズ vs. ヴァンフォーレ甲府戦 (0-1)

J120節 鹿島アントラーズ vs. モンテディオ山形戦 (3-1)

J127節 鹿島アントラーズ vs. 浦和レッズ戦 (0-0)

2011年の映画館>

METライブビューイング「オリー伯爵」

METライブビューイング「カプリッチョ」

METライブビューイング「ワルキューレ」

METライブビューイング「ドン・ジョヴァンニ」

METライブビューイング「ジーグフリート」

METライブビューイング「サティアグラハ」

「ソーシャル・ネットワーク」

Super 8

「素敵な金縛り」

「ミツバチの羽音と地球の回転」

では皆さま、良いお年をお迎え下さい。

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2011年4月28日 (木)

木漏れ日

110428_2 気温が急激に上がり、街並みが一斉に染まり始めました。けやき並木はあっという間に緑のトンネルと化し、あちこちで木漏れ日が揺らいでいます。

木漏れ日・・・辞書を引くとSunlight Through the Treesとあります。う~む、何やら物理的な表現で情緒に欠けますね。でも、ルノアールが「ムーラン・ドゥ・ラ・ギャレット」でど派手に描いたように、ロシアの近代写実画家たちが森や林を丁寧に描いたように、木漏れ日は画家たちの創造力をかきたてる魅力的な題材のひとつなのでしょう。来るべき猛暑を前にして、今の季節の木漏れ日は特有のコントラストによってつかの間の爽やかな気分を味あわせてくれます。

しばしのウォーキングで汗ばむ肉体の爽快さの一方で、相変わらず気持ちの中には福島原発の問題が重くのしかかります。首都圏の空気中の放射線濃度はかなり下がったとはいえ、土壌に蓄積される汚染は溜まる一方です。何よりも原発周辺の住民の皆さんや現場で戦っている作業員の皆さんの困難な状況を思うと心が痛みます。さらにいつ起こるか分からない最悪シナリオへの恐怖も消えることはありません。原発はもうこりごりだという世論と並行して再生可能エネルギーへの転換も急速に進もうとしています。2011311日をもって世の中の舵が大きく切り替わりつつあることを強く感じています。

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2011年4月 5日 (火)

路上の枝垂桜

110405 土と水と空気の汚染がますます拡がっている原発列島ですが季節だけは巡ってきます。写真は家から歩いて30分ほどの散歩コース途上、とある民家の庭に咲く満開のしだれ桜です。しだれ桜というのは一般に遅く咲くと思っていたのですがいろいろな種があるのでしょうか?

前に「桜は苦手」と書きました。そう、あの群集心理を煽るようなソメイヨシノの罪のない明るさと華やかさにはどうも馴染めないのです。それに比べると同じ満開でも俯き加減のしだれ桜や葉と混じり合う控え目な山桜には好感が持てます。

福島原発を巡る状況はますます悪化を辿っています。追いつめられた東電はついに低濃度汚染水の大量廃棄を昨夜から実行しています。再臨界や炉心溶融、再度の水素爆発、水蒸気爆発といった最悪ケースを防ぐためとはいえ、こうして、土壌と空気に加え、海にまでも取り返しのつかない損傷を与えてしまいました。いったい、どこまで汚染が広がれば、どの位の人間が被害にあえば日本列島から原発が失くなることになるのでしょうか?その時の代償はどのくらいの大きさになっているのでしょうか?

それでも毎日は動いている・・・。次の日曜日は統一地方選挙の投票日です。千葉県議選では佐倉市、千葉市緑区、柏市選挙区で市民運動を継続してきた候補の当選を願っています。明日は県政の不正排除、支出削減、環境、平和、被災者支援、反原発を掲げる佐倉選挙区のF候補の応援に出向こう。

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2011年3月26日 (土)

暗闇から憂う

110325_2 大地震と津波から2週間が過ぎました。被害と犠牲者の全貌はまだ掴めないとのことです。映像を通じて被災された方々の置かれた状況と心情を思うと心が痛むばかりです。

昨夜は計画停電が実施されました(第二グループ)。晩の6時過ぎからの開始ということで早目の夕食を採った後はラジオとMobile PCで暗闇に備えました。被災地や避難所でのご苦労に比べたら、こんなものは不便のうちに入りません。

揺れる蝋燭の炎を見つめながら、改めて原発の恐ろしさに思いは至ります。過去数十年、多くの警鐘にも拘わらず原発は建設され続け、今はもはや後戻りの出来ない地点まで来てしまいました。そして今、責任問題はさておくとして、私たちに出来ることは福島原発の敷地内で行われている壮絶な戦いを祈るように見つめることだけです。昨日は3号機タービン建屋で3名の作業員被爆者が出てしまいした。今後の気の遠くなるような作業工程を考えると更に消防、警察、自衛隊を含めた作業員たちに犠牲が出ることは避けられないでしょう。大規模溶融あるいは水蒸気爆発が一つの号機で生じることによる敷地内作業員全員の避難は第二原発を含めた全機の破壊に繋がります。その場合の放射性物質の飛散と拡散被害がどこまで広がるのかは想像出来ませんし、したくもないというのが本音です。

TVに登場する御用学者たちは口を開けば「まだ安全だ」を繰り返していますが、却って視聴者に疑念と不信感を与えているように思います。まだ安全だと「思いたい」私たちの心理が辛うじて平衡を保っているという気がします。

以下は、これまで反原発の立場から発言を繰り返してきた学者や評論家の見解です。

(1)神戸大学石橋教授の20052月、衆院予算委員会公聴会での発言

6年前ですが。近々発生が予測されている東海地震と大津波による静岡県の浜岡原発破壊のシナリオと警鐘です(とても分かり易い)。先に発生してしまったのが福島でしたが本質は同じです。前々から危険が叫ばれている浜岡原発は即時全機停止(3号機は定期点検中ですが4月に再開予定)とすべきではないでしょうか。

(2)広瀬隆氏、317日のCS「朝日ニュースター」でのインタビュー映像(3回)

1970年代の「東京に原発を」の著者、広瀬隆氏のインタビューは御用学者たちの見解をバッサリと切りながら最悪シナリオを述べています。これを聞くのにはかなりの覚悟を必要とします。ただ、個人的には、福島の原発を直ちにコンクリートで固めろという意見には賛成しかねます。発生する崩壊熱を処理出来なくなるからです。1957年に発生し、旧ソ連が隠し続けたチェリャビンスクでの埋設あるいは貯蔵核廃棄物の爆発事故(今は「ウラルの核惨事」として知られている)の二の舞を恐れます。

これらの発言の紹介は決して恐怖心を煽ることが真意ではありません。近未来への警鐘に加えて、私たちには事実を知る権利があることと、政府とマスコミにはその事実を報道してもらいたいのです。

その政府発表と報道に関して、とても不可解なことが一つあります。福島原発3号機にはMOX燃料が使用されているという事実がなぜ語られないのでしょうか(3月25日現在)MOX燃料とは再処理工場で得られたプルトニウムをウランに混合した燃料で所謂プルサーマル発電の一環をなすものです(国内では玄海、伊方、高浜、福島の4箇所)。3号機には燃料棒総数548本中、32本のMOX燃料棒が装填されているとのことです。プルトニウムは毒性が強く、中性子の発生量が多いことから、飛散事故の際には通常のウラン燃料と比べて遥かに大きな被害が予測されます。プルトニウムはどうせ燃焼後に数パーセント生成されるのだから同じじゃないかという意見もあるでしょうが、最初から発生エネルギーの最大化を狙って装填されているのとは大違いです。きっちりとした説明がないと、アメリカが避難地域を80Kmにしているのは、このプルサーマルが理由ではないかとさえ疑ってしまいます。

こうして今日も、一方で様々の悲観的観測に捉われながらも、放射線に身を晒しながら昼夜をわけずに困難な作業を続ける現地の皆さんの勇気と献身に感動しながら、祈るような気持ちで各号機の進捗に希望を繋いでいるのです。

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2010年12月30日 (木)

2010年の備忘録

2010年が暮れようとしています。時間の経過が毎年早くなっているような気がします。

今年も景気は浮揚せず、高齢者や弱者は切り捨てられ、沖縄の基地はそのまま存続し、政治の世界では相も変わらず政局が支配し、多くの国民にとって民主党政権への期待は失望に変わりました。尖閣諸島問題では双方の当事国がお互いに自国領土であることを主張し、決して埋まらない溝を広げ合っています。排外主義を煽ることの恐ろしさを幾多の歴史から学ばないのでしょうか?

つい先日、地元の八千代市でも市長選・市議選が行われ、市財政の将来に禍根を残すハコモノ計画を進める市長が再選されてしまいました。市議選でも応援していた市民派候補が落選してしまいました。どうやら、私たちの世代によるもうひと踏ん張りが必要とされているようです。

さて、下記は昨年に続き、自分のための2010年「備忘録」です。今年もまとまりのない一年でした。読書は歴史エンターテイメントや推理小説を含めた相変わらずの乱読路線です。もっぱら図書館からの借用です。高額な観劇やコンサートの回数が減る一方でMETライブビューイングが代替をしてくれています。スタジアムでのサッカー観戦が増えました。しばらくはハマりそうです。

2010年に読んだ本>

「集団的自衛権とは何か」 豊下 楢彦 岩波新書

「集団的自衛権と日本国憲法」 浅井基文 集英社新書

「日米安保を考え直す」 我部政明 講談社現代新書

「防衛白書2010年版」 防衛省

「宇宙論入門」 佐藤勝彦 岩波新書

「左翼・右翼がわかる」 佐高信・鈴木邦夫 金曜日

中国近現代史シリーズ1「清朝と近代世界」 古澤誠一郎 岩波新書

「テロルの決算」 沢木耕太郎 文春文庫

「杯」 沢木耕太郎 新潮文庫

「サッカーを戦術から理解する」 杉山茂樹 光文社新書

817日ソ連軍上陸す・占守島攻防記」 大野芳 新潮文庫

「チャイルド44」上下巻 トム・ロブ・スミス 新潮文庫

「グラーグ57」上下巻 トム・ロブ・スミス 新潮文庫

「楊令伝」12-15巻 北方謙三 集英社

「三国志」1-6巻 北方謙三 集英社文庫

「絶海にあらず」上下巻 北方謙三 中央公論社

「三国志」第3,4巻 宮城谷昌光 文春文庫

「終わらざる夏」上下巻 浅田次郎 集英社

「蒼穹の昴」 浅田次郎 講談社

「中原の虹」1-4巻 浅田次郎 講談社

「珍妃の井戸」 浅田次郎 講談社文庫

「マンチュリアンレポート」 浅田次郎 講談社

「永遠のゼロ」 百田尚樹 講談社文庫

「悪人」 吉田修一 朝日新聞社

「乱神」 高嶋哲夫 幻冬舎

「影武者徳川家康」上中下巻 隆慶一郎 新潮文庫

「空飛ぶタイヤ」 池井戸潤 講談社文庫

「果つる底なき」 池井戸潤 講談社文庫

「ラッシュライフ」 伊坂幸太郎 新潮文庫

「慟哭」 貫井徳郎 創元社推理文庫

「愚か者の盟約」 佐々木譲 ハヤカワ文庫

「蓬莱」 今野敏 講談社文庫

「赤の調査ファイル」 今野敏 講談社文庫

「緑の調査ファイル」 今野敏 講談社文庫

「青の調査ファイル」 今野敏 講談社文庫

「白夜街道」 今野敏 文芸春秋社

2010年の観劇・コンサート>

ドニゼッティ「愛の妙薬」 新国立劇場

R・シュトラウス「アラベラ」 新国立劇場

2010年の美術館・博物館>

佐倉国立歴史民族博物館「武士とは何か

国立新美術館「オルセー美術館展」

東急文化村ミュージアム「ブリューゲル版画展」

2010年のスポーツ観戦>

J1第1節 湘南ベルマーレ vs.モンテディオ山形戦

J14節 鹿島アントラーズ vs. モンテディオ山形戦

J111節 鹿島アントラーズ vs. 湘南ベルマーレ戦

J115節 鹿島アントラーズ vs. アルビレックス新潟戦

J125節 鹿島アントラーズ vs. 清水エスパルス戦

J127節 鹿島アントラーズ vs. 横浜FM

J129節 鹿島アントラーズ vs. 名古屋グランパス戦

2010年の映画館>

METライブビューイング「トゥーランドット」

METライブビューイング「ホフマン物語」

METライブビューイング「ばらの騎士

METライブビューイング「カルメン」

METライブビューイング「アルミーダ

METライブビューイング「ラインの黄金」

METライブビューイング「ドン・パスクワーレ」

2012

「ハートロッカー」

「第9地区」

「ドンジョヴァンニ・天才劇作家とモーツァルトとの出会い」

「クレージー・ハート」

「ゾンビランド」

「ベアテの贈り物」

「のだめカンタービレ・最終楽章前編」

悪人」

では皆さま、良いお年をお迎え下さい。

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2010年9月 6日 (月)

三十の瞳?

100907

上の写真、教室で元気よく手を挙げている生徒たち・・・にしては歳が行き過ぎているような?

これは先日、44年振りに母校の教室に集った高校の同級生たちです。まるであの時代に戻ったような笑顔と無邪気さです。相模湾を見下ろす高台では穏やかな校風が育まれてきました(前記事はここ)。

最近は小、中、高と立て続けに同窓会が開催されています。そんな年齢と時代なのですね。昔の友人たちから元気を貰えるのはとても嬉しいことです。

 

☆☆

いつまでも続く猛暑にはかなり参っています。台風9号が近づいていますが、これを機に秋の気配がやって来ることを心待ちにしています。

☆☆

菅・小沢両氏による代表選は暑苦しさをいっそう増しているようです。早いとこ決着し、少しでも良い世の中になってもらいたいものです。暑さと政局にはウンザリなのです。

☆☆

地元の八千代市で「新川周辺地区再生設備計画」を巡る住民投票条例制定へ向けた署名活動が始まろうとしています。詳細は改めてアップの予定ですが、国庫からのまちづくり交付金21億円を目当てに50億円もの市税を投入するというハコモノ計画に民意を問おうというものです。大事なお金は保育、介護、高齢者支援、商店街活性化などもっと大事な使い道があると思います。この運動は市政の透明化と住民自身による仕分け実現に向けた第一歩となるでしょう。

☆☆

サッカー日本代表の新監督と新代表チームが話題になっていますが、興味はむしろ天皇杯とナビスコカップです。天皇杯では今年もソニー仙台によるJ1ベガルタの撃破という番狂わせが起こりました。プロ、アマチュアが同時に戦う天皇杯ならではの醍醐味ですね。最後はJ14連覇を含むアントラーズの3冠を応援です。

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2010年4月 6日 (火)

桜が満開

100403 今週は桜が満開です。陽射しに恵まれた日曜日は佐倉の城址公園で花見会でした。いい歳をしたオヤジ6人の車座は周りの家族連れの群れ風景の中に埋没していました。

実は、この桜という花、ちょっと苦手だったりします(花見までしておいて・・・)。一斉に開花する様は、花見に訪れる人々の姿と相俟って、まるで群集心理を煽るようです。更に「ぱっと咲いてぱっと散るという潔さが日本人の美徳と重ね合うのだ」と言われる時の違和感・・・。満開を過ぎての桜吹雪の舞う景色は嫌いではありませんが・・・美徳や潔さとは違いますよねぇ。「桜花」と名付けられた海軍の特攻兵器が頭に浮かびます。でも、散華と結び付けられてしまう桜に罪はない筈だけど・・・。

僕はむしろ花吹雪と入れ替わるように現れてくる葉桜が好きです。山桜の場合は花(それも白い)と葉が同時に現れますよね。そんな里の山桜はいっそう好きです。

道端にはタンポポが咲いています(「蒲公英」は中国語だそうです。そのまま当て字にしたとか)。華やかに人々を惹きつける桜よりも、目立たなくともたくましくいタンポポがいいですね。僕らはやっぱり「雑草」です。

100406

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2010年1月17日 (日)

twitter

100118twitter_2  「新しいモノ」に弱いのです。一週間ほど前に、何かと話題のtwitterを始めてみました。140文字以内という気安さに毎日ひと言づつ「つぶやいて」はいますが、実はまだ仕組みやルールが良く分かっていません。一応、オバマ大統領や鳩山首相、何人かの有名人やブログ仲間の「つぶやき」も「follow」はしています。でも、多すぎると読むのが追いつけません。その場合は「List」に振り分ければ便利なことを最近覚えました。また、「Reply」「とRetweet」という機能はblogTBやコメントの簡単版ですね。

このtwitterが、いっそう迅速な情報交換ツールなのか、簡易ブログ版なのか、現代風の緩いコミュニケーション手段なのか、企業にとってのアンテナなのか、良く分かりません。インターネットやblogの創生期と同様、そのうち「見えて」くるのでしょうか。

思い起こせば、私が初めてPC通信にハマったのは1980年代の後半でした。双方向コミュニケーションの視点からは、そこでのフォーラムが「全て」の始まりだったかもしれません。インターネットはそれまでのPC通信世界をあっという間に駆逐してしまいましたが、代わってHomepage、続いてBlog、更にはmixiのようなSNSがコミュニケーションの場を提供してきました。さて、このtwitterが新しい時代の覇者となるのでしょうか?

ということで、しばらくは下記のURLで試運転を続けてみることにします。https://twitter.com/YASU47

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2009年12月29日 (火)

2009年の忘備録

2009年が暮れようとしています。

今年の最大のニュースといえば何といっても政権交代でした。この夏は日本中が一種の熱病に浮かされていたように思います。その喧騒から3カ月が経ち、一向に進まぬ改革と、鳩山・小沢両氏の不明朗な資金問題に国民の期待が急速に萎みつつあるのを感じます。

しかし、例えば普天間米軍基地問題でいえば、マスコミの「日米関係が危ない」という近視眼的なキャンペーンに惑わされて拙速、かつ利権絡みの辺野古への移転案を安易に踏襲してはならないと思います。むしろこれを機に、沖縄と日本国内を米軍基地だらけにしてしまった50年目の日米安保を見直す最大のチャンスが訪れたといえるのでしょう。新政権の向かう先をもう少し見守りたいと思います。

さて、下記は自分への2009年の「忘備録」です。今年もまとまりのない一年でした。読書はもっぱら図書館から借りる気楽な歴史エンターテイメント、次第に難しいものが苦手になってきました。観劇やコンサートを増やしたいのですが予算が・・・。

では皆さま、良いお年をお迎え下さい。

2009年に読んだ本>

「超ひも理論」 広瀬立成 PHP研究所

「狂歌百人一首泥亀の月を読む」 山本廣子  武蔵野書院

「木工ひとつ話」 大竹収 プレアデス出版

「私にとっての20世紀」 加藤周一 岩波文庫

「戦争と平和・それでもイラク人を嫌いになれない」 高遠菜穂子 講談社

「本当のアフガニスタン」 中村哲 光文社

「俘虜記」 大岡昇平 新潮文庫

「野火」 大岡昇平、 「桜島」「断崖」 梅崎春生 新潮文庫

「事件」 大岡昇平 新潮社

「暗い絵」 野間宏 筑摩書房

「小説 大逆事件」 佐木隆三 文春文庫

「望みは何と訊かれたら」 小池真理子 新潮社

「ハッピー・リタイアメント」 浅田次郎 幻冬舎

「楊令伝] 8-11巻 北方健三 集英社

「楊家将」上下巻 北方謙三 PHP文庫

「血涙」上下巻 北方謙三 PHP文庫

「史記 武帝紀」1-2 北方健三 角川春樹事務所

「張騫」 塚本青史 講談社

「三国志」 全巻 吉川英治 講談社文庫

「曹操残夢」 陳舜臣 中央公論新社

「耶律楚材」 陳舜臣 集英社

「神無き月十番目の夜」 飯嶋和一 小学館文庫

「林蔵の貌」 北方健三 集英社文庫

「菜の花の沖」全巻 司馬遼太郎 文春文庫

「功名が辻」全巻 司馬遼太郎 文春文庫

「歳月」上下巻 司馬遼太郎 文春文庫

「十一番目の志士」上下巻 司馬遼太郎 文春文庫

「竜馬の黒幕」 加治将一 祥伝社文庫

「士魂商才・五代友厚」 佐江衆一 講談社文庫

「武揚伝」上下巻 佐々木譲 中央公論社

「帰らざる荒野」 佐々木譲 集英社

「信長の棺」上下巻 加藤廣 文春文庫

「秀吉の枷」上中下巻 加藤廣 文春文庫

2009年の観劇・コンサート>

「こうもり」 新国立劇場

ロシアナショナル管弦楽団 プレトニョフ(C)、川久保賜紀(V) 東京文化会館

「ウェストサイド物語」 来日公演 オーチャードホール

パトリシア・プティボン コンサート

 

2009年の美術館>

信州上田「無言館

箱根仙石原「ガラス博物館」

「忘れえぬロシア展」東急文化村ミュージアム

八ヶ岳山麓 平山郁夫「シルクロード美術館」 

2009年のスポーツ観戦>

J1第3節 FC東京 vs.山形モンテディオ戦

J123節 鹿島アントラーズ vs. FC東京戦

J127節 鹿島アントラーズ vs. 名古屋グランパス戦

J130節 鹿島アントラーズ vs. ジェフ千葉戦

J133節 鹿島アントラーズ vs. G大阪戦

2009年の映画館>

METライブビューイング「タイース

METライブビューイング「つばめ」

METライブビューイング「夢遊病の娘

METライブビューイング「チェネレントラ」

METライブビューイング「アイーダ」

「チェ28歳の革命」

「チェ39歳 別れの手紙」

「いのちの戦場」

310分決断の時」

2009年のblogアクセスページトップ5

「METライブビューイング」関連

「スーザン・ボイルとエレイン・ペイジ

「生瀬一揆の跡地を歩く」

「縮小を続けるアラル海」

「山下りん」関連

最近、かつて良く眺めた風景が懐かしい。

91228sunset

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2009年12月 8日 (火)

住むなら江ノ電沿線

91208 今日の新聞(日経首都圏版)に「住むなら江ノ電沿線」という記事が載っていました。京王や東急の各線を抑えて堂々の一位でした、やはり都心からそう遠くない距離に忽然と現れるレトロな単線車両と明るい海岸沿いの風景が都会の人々を惹き付けるのでしょうね。ちなみに千葉県と埼玉県の路線はベスト10の中に一本もありませんでした。やっぱりね・・・。

私が江ノ電で高校時代の3年間を通学したのはもうン十年前になりますが、当時は、この電車で通学すること自体に価値があるなどとは想像だにしませんでした。しかし、今から思うと、目の前の七里ガ浜と正面遠くに霞む大島をぼーっと眺めながら電車を待っていた日々は何にもまして穏やかなものでした。そういえば、教室からも見える同様の風景ゆえに、「K高ボケ」という言葉がこの学校の半世紀にわたる揺ぎの無い伝統として今日に至るまで引き継がれています(自慢していいのか?)。

この間、久しぶりにこの電車に乗る機会がありました。途中の「K高校前」でどやどやと乗り込んできた高校生たちの何と幼く見えること!当時は一人前のつもりだったのにと思うと思わず苦笑です。

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