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2012年4月29日 (日)

J1第8節、G大阪を圧倒!強さは本物か?

1204288 今日のカシマスタジアムは、快晴、気温15℃、湿度71%、弱風と、絶好の観戦日和でした。結果も上出来です。再建途上中とはいえ、あのガンバ大阪を相手に5-0の快勝。ホーム側はほとんどお祭り状態でした。

前半は押し込まれた時間帯もありましたが、42分に好調のMF遠藤康が先制すると、あとは一方的な展開になりました。後半の8分にはFW興梠の見事なターンによる追加点、26分にはFW大迫に待望の初ゴール。選手たちが彼を抱きかかえて祝福していました。皆も嬉しかったのですね。40分過ぎ、通常ならカシマるところですが、44分にMF本山、48分に大迫の2点目と、最後まで攻撃の手を緩めませんでした。後半、ガンバは前がかりになったこともあり、守備陣はイエローを乱発しながら崩壊していきました。

勝因は、ガンバの自滅もありますが、何といっても球際の強さと攻守の切り替えの速さでしょう。キャプテン小笠原の気迫と闘志溢れるプレーがチーム全体に乗り移ったようでした。全員が躊躇なくボールを奪いに相手にぶつかっていきます。まるで激しさこそが勝利に結びつくことを選手全員が共通認識したようです。これもジョルジーニョ効果でしょうか?

布陣を、前節のセレッソ戦後半で成功した攻撃的なダイヤモンド型にしたことに一抹の不安を抱きましたが全く杞憂に終わりました。アンカーのMF柴崎はプレッシャーを簡単にかわしながらボールをさばきます。19才のテク二シャンは昨年に比べていっそう成長していました。前線の興梠、大迫、ドゥトラは絶好調で、相手守備陣を翻弄し、同時に守備にも献身的に貢献をしていました。ましてや、あのFWジュニーニョが終盤に登場するのですから今後の相手チームは守備的にならざるをえないでしょう。前節と今日の試合は相手に恐怖心を抱かせ、アントラーズが精神的にも優位に立てる良いデモンストレーションになったと思います。

今日は交代策も見事でした。後半21分に連休中の過密日程を考慮したのでしょう、小笠原を下げMF青木をアンカーの位置に、そして、柴崎を右SHに移しました。残念ながらボールに絡む機会は少なかったのですが、前のスペースを突く構えを何度も見せていました。32分にはドゥトラから本山に交代。その本山が追加点です。ベテランの活躍は嬉しいものです。

どうやら、アントラーズは序盤の監督ならびに戦術移行期を乗り越えたようです。試合毎の先発布陣も楽しみです。今日は怪我から癒えたDF中田浩二もベンチに入っていました。DF山村が必死に相手にぶつかりながら素晴らしいパフォーマンスを見せていたのも、次節には熾烈なポジション争いが待っているからでしょう。近日中には昨年の夏の怪我以来リハビリを続けてきたMF本田拓也も戻ってきます。日本代表のMF増田でさえベンチ外という豊富なタレント群、厳しいポジション争いと相俟って、積極的に若手を起用するジョルジーニョ監督の方針がもたらす相乗効果がこれからますますチームを強くしていくことでしょう。連休中の過密日程やナビスコカップとの連戦は大いに望むところです。

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2012年4月25日 (水)

『脱原発八千代ネットワーク』の発足

120425anp 遅れ馳せながら、地元八千代市で、草の根の脱原発市民運動が始まりました。421日に発足会を開催し、63名の市民が集まりました。参加者の年齢は高めですが、市内の各地域に分散し、これまでの地域運動や平和運動に留まらない新しい顔ぶれが多くを占めました。主な活動は、(1)情報交換活動、(2)学習活動、(3)イベント活動とし、MLYahoo GroupMailing List)を十分に活用する予定です。地元活動を中心とするために、地域の放射能対策(市内にホットスポットあり)や再生可能エネルギーの発展、省エネ対策などへの関心が高いようですが、言うまでもなく、使用済み核燃料廃棄物問題や原発そのものの危険性にも切り込んでいく予定です。

1000万人署名への引き続きの取り組み(現在、約620万人、5月末まで延長されています)や、55日の「原発ゼロの日集会」(芝公園)、778日の「幕張非核コンサート」、そして、716日の10万人集会(代々木公園)などの呼びかけを行いました。全国の脱・反原発運動の一翼を担うことが出来ればと願っています。

さて、大飯3,4号機の再稼働をめぐる動きは、多くの市民や地元自治体の反対表明により、この間滞っていますが予断は許しません。政府と業界は、真夏の電力不足と料金への影響を恫喝材料に、なりふり構わない行動に出てくるものと思われます。

私たちプラント技術者の仲間は、昨年の8月以降、一貫してストレステスト問題に取り組み、保安院の主催する意見聴取会において井野博満委員や後藤政志委員らの活動をバックアップしてきましたが、そこで指摘されてきた多くの問題点や疑問点には蓋をされたまま、結局、再稼働という政治日程が優先されました。しかしながら、その過程でストレステストなるものが如何に技術的に胡散臭いものであり、とてもプラントの安全性を担保するものではないということが「常識」として、多くの市民によって共有化されてきました。

そして今、多くの技術的な諸問題が積み残され、先送りされたまま、再稼働時期だけが焦点化されています。しかし、そもそもフクシマの事故検証さえ終わっていません。炉心溶融に至った真の原因、損傷の波及経過、実際に採られた手順の効果、等々が不明のままで、「フクシマの知見を活かして」などと言える訳はないのです。また、大飯発電所近辺の活断層の連動評価も済んでいません(今日は、敦賀発電所直下の断層の存在が明らかになり、立地不適格との認定の可能性大というニュースが飛び込んできました)。また、二次評価を実施していないために、過酷事故の際の「閉じ込め機能」の評価や放射性物質放出評価なども全く行われていません。これでは、地元も判断しようがありません。

結局、原子力安全・保安院も原子力安全委員会も「技術的には安全である」と明言しないまま、政治判断だけが優先されようとしているのです。政府が発表した再稼働のための三条件、関電の対策案(何と実施に4年もかかる)、発足が遅れている規制庁(どうせ横滑り人事だが)、とても運転や運営の資格があるとは思えない原子力ムラの体質、等々、「再稼働を認めてはならない理由」は山ほどあります。

井野博満氏は言います。

「原発を推進し、作ってきた人たちの利権構造はそのままに、今、再稼働へと突き進んでいます。そうした社会的な構造も合わせ、原発行政について根本的に見直すべき時がきていると考えます」。

私たちの反原発の運動は民主主義を求める闘いでもあるのです。

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