J1第8節、G大阪を圧倒!強さは本物か?
今日のカシマスタジアムは、快晴、気温15℃、湿度71%、弱風と、絶好の観戦日和でした。結果も上出来です。再建途上中とはいえ、あのガンバ大阪を相手に5-0の快勝。ホーム側はほとんどお祭り状態でした。
前半は押し込まれた時間帯もありましたが、42分に好調のMF遠藤康が先制すると、あとは一方的な展開になりました。後半の8分にはFW興梠の見事なターンによる追加点、26分にはFW大迫に待望の初ゴール。選手たちが彼を抱きかかえて祝福していました。皆も嬉しかったのですね。40分過ぎ、通常ならカシマるところですが、44分にMF本山、48分に大迫の2点目と、最後まで攻撃の手を緩めませんでした。後半、ガンバは前がかりになったこともあり、守備陣はイエローを乱発しながら崩壊していきました。
勝因は、ガンバの自滅もありますが、何といっても球際の強さと攻守の切り替えの速さでしょう。キャプテン小笠原の気迫と闘志溢れるプレーがチーム全体に乗り移ったようでした。全員が躊躇なくボールを奪いに相手にぶつかっていきます。まるで激しさこそが勝利に結びつくことを選手全員が共通認識したようです。これもジョルジーニョ効果でしょうか?
布陣を、前節のセレッソ戦後半で成功した攻撃的なダイヤモンド型にしたことに一抹の不安を抱きましたが全く杞憂に終わりました。アンカーのMF柴崎はプレッシャーを簡単にかわしながらボールをさばきます。19才のテク二シャンは昨年に比べていっそう成長していました。前線の興梠、大迫、ドゥトラは絶好調で、相手守備陣を翻弄し、同時に守備にも献身的に貢献をしていました。ましてや、あのFWジュニーニョが終盤に登場するのですから今後の相手チームは守備的にならざるをえないでしょう。前節と今日の試合は相手に恐怖心を抱かせ、アントラーズが精神的にも優位に立てる良いデモンストレーションになったと思います。
今日は交代策も見事でした。後半21分に連休中の過密日程を考慮したのでしょう、小笠原を下げMF青木をアンカーの位置に、そして、柴崎を右SHに移しました。残念ながらボールに絡む機会は少なかったのですが、前のスペースを突く構えを何度も見せていました。32分にはドゥトラから本山に交代。その本山が追加点です。ベテランの活躍は嬉しいものです。
どうやら、アントラーズは序盤の監督ならびに戦術移行期を乗り越えたようです。試合毎の先発布陣も楽しみです。今日は怪我から癒えたDF中田浩二もベンチに入っていました。DF山村が必死に相手にぶつかりながら素晴らしいパフォーマンスを見せていたのも、次節には熾烈なポジション争いが待っているからでしょう。近日中には昨年の夏の怪我以来リハビリを続けてきたMF本田拓也も戻ってきます。日本代表のMF増田でさえベンチ外という豊富なタレント群、厳しいポジション争いと相俟って、積極的に若手を起用するジョルジーニョ監督の方針がもたらす相乗効果がこれからますますチームを強くしていくことでしょう。連休中の過密日程やナビスコカップとの連戦は大いに望むところです。
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