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2011年11月25日 (金)

映画 『ミツバチの羽音と地球の回転』

111122 全国各地で自主上映会が開催されている鎌仲ひとみ監督の作品を見てきました。瀬戸内海に浮かぶ小さな島、山口県、祝島の住民たちの日常と上関原発に対する闘い、そしてスウェーデンの小さな村における持続可能エネルギー自給への取り組みが淡々と描かれます。

最初は起伏の感じられない映像に若干の苛立ちを感じましたが、次第に、その感じ方って逆に僕らの生活の異常さの投影であることに気付かされます。

祝島の人々は、この上関原発の話が持ち上がった時から、すでに28年間にわたって反対と抗議活動を続けています。この映画は、ついに対岸での造成工事や海上ブイの設置が始まったにも拘わらず、これまでと変わらずに続けられていく人々の暮らしと、その一部となった抗議活動の記録映像です。島の作物、農業、漁業、生物の多様性などの様子が語られ、映像化されています。気負いや押しつけがましさを感じさせない、しかし紛れもない反原発映画です。

上関原発は311日の福島事故を受けて、は事実上の凍結状態に入っています。山口県知事は埋立て許可申請の延長は認めない方針ですが、しかし、中国電力はまだ建設を断念していません。フクシマ以降、これだけ原発に対する不信と不安が増長されているなかで、また、国全体で持続可能エネルギーへの転換が図られようとしている時に、今さら原発の新規建設というのは時代錯誤もいいところです。

この映画の姉妹編として「ぶんぶん通信」というビデオレターが市販されていて、これも各地で小さな上映会が開催されています。以前にNo.2No.3が地元で上映されていたので、すでに上関や祝島の風景はお馴染みのものとなっていました。併せてご覧になることをお勧めします。

フクシマ以後、多くのことを学ぶにつけ、核の危険とゴミを遠くの人々に押し付けながら、便利さのために電気を使い放題という私たち都会人の無責任さを改めて痛感します。

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