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2010年7月 6日 (火)

オルセー美術館展 @国立新美術館

100629_2 平日の午前中だというのに六本木の国立新美術館内は大勢の訪問者で大混雑していました。日本人の絵画好き、それもフランス印象派関連作品への信仰に近いような憧れ故でしょうか?しかし、W杯狂騒や韓流ブームに見られる付和雷同的な国民資質というだけには留まらない、良く言えば本物への希求があるような気もします。TVやネット、ゲームといったバーチャル世界への反撃がここでも始まっているのでしょうか?混雑は快くはありませんが、悪くない雰囲気だなと感じました。来訪者はそれぞれの目論見やら視点から作品を楽しんでいるように見受けられました。

さて、展示されているのはパリのオルセー美術館から選りすぐりのポスト印象派作品115点です。創造的でまばゆいばかりの色彩と個性的な構図に溢れたお馴染みの作品群が並びます。これだけ密度の濃い絵画展というのも珍しいでしょう。勿論、ポスト印象派の作品群を一堂に会しているため、特定の作家をとことん探求出来るという展示ではありません。

例えば、セザンヌの作品は8点で、2008年に横浜で開催された「セザンヌ主義展」の40点には及びませんが、数ある中でも最もそれらしい「サント・ヴィクトワール山」が展示されているなど、全作品がいわゆる傑作と呼ばれているものです。

他にもモネ、ドガ、ゴッホ、ゴーギャン、スーラ、ベルナール、ボナールといった教科書や雑誌、画集でお馴染みの絵画が並びます。ゴッホの「星降る夜」の何と幻想的で美しいこと!ちょっと毛色は異なりますが、最後の部屋にはアンリ・ルソーの「戦争」がピカソの「ゲルニカ」に劣らない力をもって観る者の感性に迫ってきます。

さて、私が最初に印象派(あるいはポスト印象派)の作品に接したのは30年以上前になります。当時はチュイルリー公園の一角にある「ジュ・ド・ポーム美術館」(印象派美術館とも呼ばれていました)にそれらの作品群が収められていました。最初の部屋にドガの踊り子作品がずらりと並べられていた記憶があります。当時からモネの作品はその殆んどが公園の向かい側に対象形に建てられたオランジェリー美術館に集められていました。地下の「睡蓮の部屋」が有名ですね。

その後、印象派関連作品はル-ブルの近代作品群と共にオルセー美術館に移設されて、「ジュ・ド・ポーム」の持っていた小じんまりとした落ち着きは永久に失われてしまいました。残念な気もします。一方、アンリ・ルソーなどはポンピドー美術館にあったような記憶が・・・。

以来、あちこちで印象派とポスト印象派の作品に接する機会はありましたが、今回の展示はそれらに全く劣らない素晴らしいものといえます。遠く離れた日本でこれだけの「名画」に一挙に向き合えるだけでも幸せといえるでしょう。混雑さえ我慢すれば、入場料1,500円は断然お得です。

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