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2010年5月31日 (月)

松元ヒロさん爆笑ライブ@八千代9条の会

地元の護憲市民団体、「八千代9条の会」の活動も5周年を迎えました。安部政権による矢継ぎ早の改憲攻撃も結局は頓挫し(国民投票法は強行採決されましたが)、今は一応の小康状態を保っています。国民多数によって平和憲法への支持は継続されてはいるものの、今回の普天間基地移設問題で表面化した日米安保体制や北朝鮮の核・ミサイル問題、中国の軍事拡大などを巡る周辺状況は予断を許しません。こうした危険な状況下でこそ、原点である憲法に立ち戻って、「武力による解決の放棄」を主張し続けなくてはならないと思います。

さて、一昨日(5/29)に開催された、「八千代9条の会」の5周年記念行事はとてもバラエティに富んだものでした。地元の高齢者婦人サークルによるフラダンスに始まり、千葉法律事務所、高橋勲弁護士による講演、NPTニューヨーク行動参加者による報告、そしてピン芸人の松元ヒロさんによるソロライブです。

高橋弁護士による講演は普天間基地移設に関する日米合意と内閣方針の閣議決定が発表された翌日ということもあり、沖縄問題を中心にとても時宜に見合ったものでした。1959年の伊達判決(駐留米軍違憲)、2009年の名古屋地裁判決(イラク派兵違憲)といった裁判例を引用しながら、沖縄県民と共に「平和的生存権」の実現に向けた闘いをしていこうというものでした。憲法で保障された「平和的生存権」を奪われる被害者にならない権利と共に加害者にもならないという決意が重要であると理解しました。

100530 松元ヒロさんによる政治ネタ独演会は期待通りの面白さで、場内は終始爆笑の渦でした。TVでもしばしば見かける政治コント集団「ザ・ニュースペーパー」の結成時メンバーの一人でもあったという松元ヒロさんは、今ではピン芸人として活躍しています。ネタの内容はTVでは受け入れられないものの、主に談志師匠や志の輔師匠の座へのゲスト出演と全国の九条の会からの出演要請で大忙しとのことです。「私は平和をクイモノにしてると言われるんですよ」(会場苦笑)、「でも、戦争をクイモノにするよりはいいですよねっ」(会場大爆笑と拍手)。

鳩山首相や麻生前首相の物真似、沖縄、キューバの話題、数々の政治風刺と自虐ネタが繰り広げられ、最後には「憲法くん」というネタで、日本国憲法の前文を堂々と弁じることで笑いと感動の幕を閉じました。いやぁ、お見事でした。

皆さんも、近くで「松元ヒロ・ライブ」の予告を見つけたら是非お出かけ下さい。面白いです!

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2010年5月28日 (金)

満開のバラ園

100527 我が家から歩いて10分ほどの所に「京成バラ園」があります。「年間パスポート」持参でウォーキングの途中にしばしば立ち寄ります。今はまさに春の満開シーズンの只中で、約1000種、7000株のバラが咲き乱れる姿は壮観です。平日にもかかわらずカメラを手にした多くの人が訪れます。ここは三脚の使用も許されているので、じっくりと写真を撮るのにも適したところですね。

さて、国産、輸入を問わず、1000種にはそれぞれに洒落た名前がついています。それぞれの花弁の形、色、香り等の微妙な差異が愛好家にとってはたまらない魅力であり、また特定の品種への愛着もあるのでしょうが、草花の名前は素通りする頭の構造になっている私にはどれもが「バラ」でしかありません(悲)。折角、こんな美しい素材の群れが目の前にあるのに勿体ないことです。

でも、よく見て行くと、レオナルド・ダ・ビンチ(赤)、アンリ・マチス(赤白混合)、ヘンリー・フォンダ(黄)、ジャクリーヌ・デュプレ(白)といった画家、俳優、音楽家などの名前を冠した作品も多いのですね。こうした名前との関連を辿るのも楽しみ方の一つかもしれません。

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2010年5月25日 (火)

『アルミーダ』@METライブビューイング

100524armida_2 今シーズン最後のライブビューイング上映は殆んど上演されることのないロッシーニの珍しい作品です。原作は16世紀のイタリアの詩人、トルクァート・タッソによる叙事詩「解放されたエルサレム」で、11世紀の第1回十字軍遠征時の諸エピソードを収めたものとのことです。この物語からとられたオペラ作品としては他にハイドンによる同名作品(この方が有名)、ヘンデルの『リナルド』等がありますね。

という訳で舞台はエルサレム攻防戦の只中、小国の王女アルミーダ(実は魔女)による十字軍騎士リナルド誘惑作戦から始まります。まぁ、感情移入出来るような物語展開や台本ではなく、楽しむべきものはロッシーニの音楽、舞台演出、そして何よりもタイトル演じるルネ・フレミングです。そのフレミングはこれまでも何度か書いたように年令を重ねる毎に魅力と凄味が増していくようです。しかも、幕間インタビューで見せるいかにもアメリカ人らしい気さくで飾らない人柄にも惹かれます。今回のインタビューでは数多いレパートリーの中でも今後はR・シュトラウス中心でいきたいと話していました。来シーズンは『カプリッチョ』です(あまり面白い作品とは思いませんが)。決して美声とはいえない、またベルカントが似合うとも思えないフレミングですが、今回のロッシーニでは装飾的な技巧やクレッシェンドに磨きがかかっているだけではなく、更には台本が要求するアルミーダ像を遥かに超えた人物造形を表現していたように思えます。ラストでの復讐を誓うアルミーダの姿の格好の良いこと!(写真)。

他に主な見所として第2幕に大掛かりなバレエシーンがあります。明るくリズミカルな音楽とダイナミックな振り付けは大いに楽しむことが出来ますがオペラ作品としては若干の冗長感は否めません。第3幕のテノールによる2重唱と3重唱は歌唱という面では最大のクライマックスでしょう。ベルカント作品ならではの伸びやかな声の饗宴を楽しむことが出来ます。

さて、今シーズンのライブビューイングはこれで終了し、サイト上では今秋から来春にかけてのライン・アップ11作品が発表されています。さて、これまで苦手としてきた「指輪」にそろそろ真正面から向き合ってみましょうか。

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2010年5月16日 (日)

J1中断前、あの10番が帰ってきた

またサッカーの話題が続いて恐縮です。

J1の第12節が終了し、ワールドカップによる約2ケ月間の中断期間に入りました。先日(5/10)の代表発表ではやはり小笠原選手は選ばれず、続く、5/12ACLラウンド16では何と鹿島0-1浦項(韓国)という結果に茫然・・・。今シーズンでは最も楽しみにしていたACLだけに気持ちの沈んだ一週間となりました。結局、日本勢は全滅し、東アジア枠の4チームは全て韓国勢に独占されてしまいました。これが今の日韓リーグの厳然たる力の差なのかもしれません。

今週に入ってからは内田篤人(鹿島)、香川真司(C大阪)の若い二人が7月よりドイツブンデスリーガに移籍というニュースがサッカー界を賑わせました(更には長友佑都(FC東京)もスペイン移籍か?)。こうした若い選手たちのヨーロッパでの活躍に期待が大です。そのことが刺激となってJリーグのレベルが更に上がっていけば良いなと思います。また、鹿島の右SB内田の抜けた穴はこれから當間建文や笠井健太ら若い選手たちによる激しいポジション争いが楽しみです。

そして本日はアウェイにも拘わらず、名古屋1-4鹿島という願ってもない結果となり、この間の悪い雰囲気を払拭して長い中断期間を迎えることが出来ました。しかも、アントラーズが誇る攻撃陣の興梠、マルキ、野沢の得点のみならず、ついに背番号10の本山雅志の復帰と彼の1得点、1アシストという大活躍はJ1再開後への期待を大いに抱かせるものです。首位の清水との勝ち点差も4となり(しかも1試合少ない)、十分に射程距離範囲内です。さぁ、ワールドカップは一応、片手間に応援しながらも、中断期間はゆっくりと休んで再開に備えよう(選手じゃないけど・・・)。

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2010年5月 8日 (土)

いよいよメンバー発表へ

いよいよ南ア・ワールドカップのメンバー発表が2日後に迫りました。2月のアジア選手権や4月のセルビア戦でのあまりに不甲斐ない試合内容にもはや岡田監督に期待するところはないのですが、再度、最後の僅かな望みを以下に託しましょう。

100508尚、このバナーは鹿島サポブログ「帰ってきた紅の鹿」さんから転載させていただきました。

一方、ACLのベスト16ラウンドとして、韓国の浦項スチーラーズとの試合が来週12日に鹿島スタジアムで開催されます。日本代表戦より技術に勝り、遥かにスリリングかつ気合いの入った試合になる筈です。闘将小笠原選手を中心としたアントラーズのACL制覇、さらにはクラブ・ワールドカップでの活躍に期待です。

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2010年5月 4日 (火)

憲法9条、25条実現意見広告

100504_2 昨日の憲法記念日、読売新聞と西日本新聞に『基地はいらない、核の傘もいらない、人間らしく生きたい 憲法第9条、25条実現!』という意見広告が掲載されていたのをご存じですか?

これは一般市民約8200名のカンパによる「意見広告」で毎年、53日にいずれかの全国紙と地方紙に順次掲載されています(昨年は朝日と北海道新聞)。昨年に続いて私の名前も賛同者に連なっています。

広告の趣旨は、「基地の移設ではなく閉鎖を」、「軍事同盟をやめ平和友好条約を」、「明日の希望が持てる社会を」、「国民投票法施行・9条改憲にNo!」というもので、憲法に謳われているものの、なし崩し的な政策により形骸化の危機に陥っている平和主義(9条)と生存権の保障(25条)の「実現」を求めるものです。

今は特に普天間基地問題が大詰めを迎えていることもあり、日米安保体制を根本的に考え直す時期ともいえます。発足時にペルシャ湾への艦船派遣を中止し、日米対等を謳った民主党政権には一縷の期待を抱いたものの、昨今の鳩山政権の言動には目と耳を覆うばかりです。鳩山首相は本日になって沖縄に出向き、ようやく(というか今更だが)「辺野古+徳之島」抱き合わせ案という最悪案を沖縄県知事に対して正式提示しました。安保体制問題には真正面から取り組まず、本来の交渉先である米国を差し置いて(よほど怖い?)、その場凌ぎで負担を弱者に押し付けようとする鳩山政権の方策は完全に間違えているとしか思えませんし、本来、国民を守るべき政府としてあるまじき行為を行っているのではないでしょうか。

戦後処理に加え、冷戦と朝鮮半島の有事を想定した日米安保条約の改定からすでに50年が経とうとしています。この間、日米安保条約による米軍基地の存在は、結果として日本を好むと好まざるに拘わらず、ベトナムやイラクへの米軍侵攻に加担させていきました。確かに、北朝鮮の核問題や中国の軍事力増大などは私たちに強い危機感を与えます。しかし、沖縄の米軍基地による「抑止力」を単純に前提としてしまうのではなく、国連でも取り組みが開始されている「人間の安全保障」や「ネットワークによる安全保障」といった次世代の安全保障への知恵と取り組みが必要とされています。日本憲法第9条はそのことへの大きな武器になる筈です。

「辺野古+徳之島」抱き合わせ案にNo!を突き付け、また「普天間早期返還!」の声を大きくすることにより、軍事による安全保障体制が少しでも弱まることを願います。

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2010年5月 1日 (土)

初めての山陰旅行(3)・大山と足立美術館

100430 今回の旅行の一番のハイライトになる筈だった大山はあいにくの曇り空で標高1709メートルの山頂が顔を出すことはありませんでした。しかし、車で山腹を半周し、切り立った北壁や残雪の岩肌を目の前にしてこの山が想像以上に厳しい山容を誇っていることを知りました。快晴の翌日、海岸線から眺めた大山の遠景は同じ日本海側の庄内平野から望む月山(1984M)や鳥海山(2236M)のなだらかな曲線とはまた異なる孤高の存在と映りました。

その大山のから宍道湖に向かう中間地点の、どじょうすくいで有名な安来市にあるのが足立美術館です。不覚にも、これまでその存在を知らずに特に期待も抱かずに入ったのですが、この庭園の造形の見事さと美しさには驚かされました。この美術館はS451970)に開館されて丁度40年目を迎え、米国の日本庭園専門誌Journal of Japanese Garden誌では桂離宮等を抑えて2003年以降、7年連続で庭園日本一の称号を、またミシュラン誌でも三つ星を与えられているとのことです。この庭園の特徴はとことん「見せる」ことへのサービス精神かもしれません。借景といえば京都の比叡山やトレビの泉の壁面彫刻(飛躍しすぎ?)などが思い浮かびますが、この足立美術館では後方の深い山並みが借景として利用され尽くしていて、その徹底ぶりには感嘆させられます。また、庭園と山並みの間には人家は自動車道があるのですが、そのことを全く感じさせない技術は見事です。

もうひとつの面白さは館内各所の窓を額状にして庭園の風景を額縁画としているところです。どんな風景画よりも写実的であるだけでなく、季節や時間のうつろいごとに様々の表情を見せてくれるのでしょう。100430_2

この美術館には横山大観をはじめとする日本画の巨匠たちや、魯山人をはじめとする陶芸家の作品が多く展示されています。残念ながら私にはそれらの作品に感銘出来る審美眼は持ち合わせてはおらず、「何でも鑑定団」でお馴染みの名前を辿るだけでしたが、好事家にとっては垂涎の的となるような作品群なのでしょうね。

こうして、23日の駆け足旅行は、この他に出雲大社、古代出雲歴史博物館などにも立ち寄り、実に密度の濃いものになりました。各地で多くの試食の結果、お土産は宍道湖産「しじみの佃煮」と「あごちくわ」となりました。唯一の心残りは話題の「ししみカレーパン」を食べ損なったことかな?

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