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2010年4月28日 (水)

初めての山陰旅行(2)・温泉と宍道湖の夕陽

100428_3 山陰地方は温泉が豊富です。今回は鳥取市外れの吉岡温泉と松江市に近い玉造温泉に泊まってきました。吉岡温泉は通りに十数件の小さな旅館が並ぶだけの、歓楽街や賑やかさとは全く無縁の素朴な温泉町です。そのうちの一軒、地元のS君推薦の「湯菜花」はたった3部屋の小さな旅館ながら、約50度はあるという源泉(透明な単純泉)をそのままかけ流す贅沢を味わうことが出来ました(ちょっと熱かったけど)。加えて、「のどぐろ」、「もさ海老」といった地元素材を使った料理の美味しさ、女将の心温まるもてなしにも大満足でした。高校以来の仲間4人での雑魚寝はまるで修学旅行気分です。

玉造温泉では源泉を数キロ引いた先の宍道湖畔のホテルに宿泊です。料理の質と循環加熱湯であることは別として、部屋から眺める宍道湖の風景には満足でした。日没時は車で10分のほどの絶好のポイントで湖の向こう岸に沈む夕陽にしばし見とれます。ここは宍道湖に浮かぶ小島を前景とした人気の夕陽スポットで夕暮れ時には多くの市民や観光客が訪れます。そういえば、松江市内のあちこちで「今日の日没時刻」の案内板を見ました。ここは夕陽の町なのですね。

松江は今も千鳥城(堀尾吉晴築城)の天守閣が残り、宍道湖の水路網による豊かな水環境と併せて落ち着いた城下町です。その後の松平氏の治世下で茶文化が栄え、今でも市内のあちこちに残る優雅さと菓子の種類の豊富さに当時の名残が窺えます。雰囲気的には質実剛健の鳥取と雅(みやび)の松江という対比も面白いものでした。

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2010年4月27日 (火)

初めての山陰旅行(1)・海岸編

23日の山陰旅行に行ってきました。鳥取大学で教鞭をとる高校時代の友人S君を訪ねて、高校時代の仲間たちと鳥取から大山、宍道湖、出雲大社と巡り、山陰の風景とお湯と味をたっぷりと楽しんできました。

鳥取観光といえばまず思い浮かぶのは砂丘です。最近は面積も縮小し、草も生えてきたとのことですが、目の前にしてみるとその独特の景観に圧倒されます。勿論、これまで海外で見てきたサハラ砂漠(アルジェリア)やキジルクム砂漠(ウズベキスタン)に比べれば箱庭のようなものですが、まるで月面のような(行ったことはないが)殺風景さと日本海の蒼色とのコントラストが鮮やかです。

尚、鳥取大学には乾燥地研究センターという日本でも珍しい研究施設があり、世界の砂漠・乾燥地域での緑化や農業対策支援を行っています。小規模ながらも見学者用の展示もあり世界の乾燥地帯の拡大に警鐘を鳴らせています。このような地域の特性に根ざし、しかも実用的な研究施設は事業仕分の対象外にしてもらいたいですね。

100427_2 鳥取砂丘から、砂地に育つ「らっきょう」畑の緑を横目に眺めながら海岸線を十数キロ東に辿ると浦富海岸です。山陰海岸国立公園を代表する美しい景観の一つとのことで、入江ごとに趣きの異なる断崖や岩礁などの海蝕地形を楽しむことが出来ます。雄大さというよりは周りの木々の風景との調和も含めた形の美しさに惹かれました。

一方、鳥取から海岸線を西に辿ると、因幡の白兎の民話が残る白兎海岸(サメに見たてた岩場があります)、日本海を一望し、魚の群れを監視していた魚見台などを経由して島根県に入ります。島根半島の西端に位置する日御崎(ひのみさき)では遥か水平線まで碧い海が拡がっていました。

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2010年4月20日 (火)

ドニゼッティ・『愛の妙薬』@新国立劇場

100420_2 久しぶりのオペラは新国立劇場にてドニゼッティの『愛の妙薬』でした。数あるオペラの中でも、最も軽く他愛のない作品のひとつですが、生き生きとした音楽の素晴らしさはモーツァルトやロッシーニにひけをとりません。とりわけ、随所で聴くことの出来る軽妙な掛け合いは心に染み入るようなベルカントアリアと相俟って聴く者を心地よさの中に包みこみます。

チェザーレ・リエヴィの演出による舞台は衣裳も含めてまるで現代アートのように明るく色彩的で洒落ていました。かといって所謂「読替え」ではなく、田園オペラへの登場人物たちの素朴さは、そのまま現代に持ち込まれています。”Elisir”(英語ではElixir)の巨大なアルファベット形状を利用した人の配置や出入りも斬新です。ただ、難を言えば、主役たちの身のこなしに動きが少なく、例えば小道具を使用するなり、振付けの工夫が欲しかったと思います。

ネモリーノ役のジョセフ・カレヤは先日、METライブビューイングのホフマン物語のタイトルロールで観たばかりでした。輝かしさよりも深みと落ち着きを感じさせる若干31才の若手テノールです。アディーナ役のタチアナ・リスニックはカレヤ夫人とのこと。ルーマニア出身の若手美人ソプラノで、Websiteによればこれまでスザンナ、ツェルリーナ等のスープレット役を主にこなしてきたようです。二人とも、これからの活躍に期待です。

新国立劇場の『愛の妙薬』といえば、2002年の公演が映像化されています。ネモリーノをゴッホに見立てていたのには若干の違和感もありましたが、一面の向日葵畑は鮮やかでした。サバティーニ(ネモリーノ)もさることながら、ルキネッツァ(アディーナ)が好演をしていました。

他にもDVD作品は多く、手元にはメトロポリタン歌劇場(1991)、リヨン歌劇場(1996)、ウィーン国立歌劇場(2005)などの映像があります。それぞれ、ブレーゲン、ゲオルギュー、ネトレプコという容姿と演技力に恵まれた魅力的なソプラノが豊かな表情と軽い身のこなしでおきゃんなアディーナを大好演しています。推薦盤はやはりリヨン盤でしょうか。まるでミュージカルのような明るい舞台の上で、素朴で哀れな役をやらせたら第一人者のロベルト・アリャーニャとその頃が旬のゲオルギューの息の合った掛け合いが聴きものです。

この数年、殆んど年に一回の新国立オペラです。すでに来シーズンのプログラムが発表になっていて魅力的な作品が並びます。とりわけR・シュトラウスの「アラベラ」が気になるなぁ。

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2010年4月13日 (火)

恒例、吉高の大桜

1004131_3 先週の花見に続いて、今日は印旛村にある吉高の大桜を見てきました。ソメイヨシノとは異なり群れをつくらず、樹齢300年を超え、孤高とも言える満開の山桜の姿は見事です。先週も述べたように、白い花弁と同時に現れる茶色の葉との落ち着いたコントラストが好きです。

平日の午前中というのに多くの見物客がカメラ片手に訪れていました。この大桜はすっかり北総の人気風物のひとつとして定着したようです。我が家から車で30分プラス徒歩20分、程よいウォーキングを兼ねて毎年訪れるのが習慣となっています(2年前の記事3年前の記事)。

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2010年4月 6日 (火)

桜が満開

100403 今週は桜が満開です。陽射しに恵まれた日曜日は佐倉の城址公園で花見会でした。いい歳をしたオヤジ6人の車座は周りの家族連れの群れ風景の中に埋没していました。

実は、この桜という花、ちょっと苦手だったりします(花見までしておいて・・・)。一斉に開花する様は、花見に訪れる人々の姿と相俟って、まるで群集心理を煽るようです。更に「ぱっと咲いてぱっと散るという潔さが日本人の美徳と重ね合うのだ」と言われる時の違和感・・・。満開を過ぎての桜吹雪の舞う景色は嫌いではありませんが・・・美徳や潔さとは違いますよねぇ。「桜花」と名付けられた海軍の特攻兵器が頭に浮かびます。でも、散華と結び付けられてしまう桜に罪はない筈だけど・・・。

僕はむしろ花吹雪と入れ替わるように現れてくる葉桜が好きです。山桜の場合は花(それも白い)と葉が同時に現れますよね。そんな里の山桜はいっそう好きです。

道端にはタンポポが咲いています(「蒲公英」は中国語だそうです。そのまま当て字にしたとか)。華やかに人々を惹きつける桜よりも、目立たなくともたくましくいタンポポがいいですね。僕らはやっぱり「雑草」です。

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