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2010年3月14日 (日)

自衛隊習志野基地に大型弾薬庫が!?

100314_2 船橋、習志野、八千代の3市にまたがり、私の家から歩いて15分ほどの距離にある陸上自衛隊習志野基地に大型弾薬庫が建設されようとしています。1トンの既設貯蔵庫の老朽化を理由に一挙に21トン貯蔵の新弾薬庫が計画されているのです。防衛省からは隣接(周辺ではなく)住民宛のお知らせが回覧(配布ではなく)されただけで、近隣の自治会等からの説明会の開催要請には一切応じていません。

最近、住宅地の真上での低空飛行やパラシュート訓練等、やけに基地の活動が活発になってきたなと感じていました。これはどうやら、これまでの「第一空挺団・特殊作戦群」が20073月に発足した「中央即応集団」の編成部隊に改組されたことにあるようです。この「中央即応集団」というのは自民党政権時代に策定された防衛大綱に基づいて、日米統合運用を前提としていたとのことです。2,200名の部隊による戦闘行為への「即応性」を確保するために常時21トンの弾薬を必要とするとのことのようです。

さて、まず習志野基地の特殊性といえば、住宅密集地の只中にあるということです。例え、それらの住宅地が後から出来たものとはいえ、今や典型的な東京のベッドタウン3市に囲まれた狭い区域内に大弾薬庫を新設するなどというのは市民の安全で健康的な生活への希求を無視した軍事優先の暴挙と言わざるをえません。上述したように、防衛省は説明会の開催を拒否し、周辺3市の行政も「国防問題は国事」ということで関与を忌避しています。弾薬庫建物の構造、弾薬の種類、事故やテロによる万が一の爆発の際の被害シュミレーションなどは一切明らかにされず、住民の不安は高まるばかりです。周辺住民へ「最低限の事実を知らせる」ことは防衛省と地方自治体による基本的な責務と考えます。

周辺が住宅や商業地域に取り囲まれているということで最も気になるのが保安距離です。火薬類取締法によれば21トンの貯蔵に対し、470メートルの保安距離を必要としますが、計画ではそれを10トンと11トンの二つの近接貯蔵庫に分けることで、11トンに要求される360メートルで善しとするとのことです。誘爆は絶対にあり得ないという前提なのでしょうか?ちなみに470メートルの場合は常時渋滞を引き起こしている国道296号線と習志野台住宅地がその半径内に入ります。

もし、建物(仕様不明)がコンクリートの場合、内部爆発により破片が数キロ先の住宅地に降り注ぐ危険があります。構造物仕様を含めた情報の公開と爆発時のシュミレーションならびに為すべき対応を近隣住民に対して周知することは当然のことと考えます。

最も懸念されることは、この自衛隊基地(221ヘクタール)が周辺自治体によって災害時の「広域避難所」に指定されていることです。巨大地震等発生の際に弾薬庫の隣に逃げ込まねばならないという矛盾に行政はどのように答えるのでしょうか?

この習志野基地は約2年前(200712月)に地対空ミサイルのパトリオット(PAC3)が搬入されています(記事はここ)。新政権の下でもPAC3に関しては1230億円と従来を上回る予算が計上されています。なし崩し的な軍備の拡大が止まないことを憂います。

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コメント

マスメディアによってしっかりと知らされないまま、よく分からないままに着々と進んでいることがあるのですね。今後が心配です。

投稿: carry | 2010年3月14日 (日) 19時05分

carryさん、
そうなのです。防衛省の横暴はもとより、市民生活の安全を脅かす重大な問題に行政も無視を決め込んでいるのです。今、ようやく一部の県会議員、市会議員、市民有志が取り組みを開始したところです。

投稿: YASU47 | 2010年3月14日 (日) 20時46分

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