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2010年2月11日 (木)

『カルメン』@METライブビューイング

10021carmen 引き続きのMETライブビューイング視聴はお馴染みのビゼー作曲『カルメン』です。「MOVIX柏の葉」は東劇に比べるとシネコンならではの座席と視覚上の快適さは優れているのですが、音量が大きすぎて特にバリトンの声が割れまくりです。

リチャード・エアによる新演出は伝統の中にも現代的な色彩も帯びており好感が持てます。とりわけ演技力に長けた出演者たちを集めたせいでしょうか、劇的な色彩が濃かったように思います。だからと言ってそこはMET、音楽がおろそかになっていることは全くありません。

エリーナ・ガランチャは歌唱のみならず、演技に、激しいダンスにと期待通りの大活躍です(でも、男心には前シーズンで魅せてくれた可愛いいチェネレントラの方が・・・、と、これは役柄のせい?)。

100211garanca 初めてガランチャを観たのは20035月、フランクフルト歌劇場での「コジ・ファン・トゥッテ」でした(左の写真はその時のもの)。当時のメモに「容姿と演技力に恵まれた魅力的なメゾ」とありました。彼女は2005年にウィーン国立歌劇場で「ウェルテル」のシャルロット役(DVD映像あり)を演じてヨーロッパでの人気に火がつきました。当時、未だ名前に馴染みはなかったものの、一気にスターダムに駆け上がろうという時期のガランチャを観ることが出来たのは幸運でした。

ホセ役のアラーニャはここでも情けない男がよく似合っています。甘いテノールとマスクに加え、メタボ体型の進行がいっそうドン・ホセの哀れさを引き立たせます。アラーニャのファンにとっては複雑な心境でしょう。

ミカエラはイタリアを代表するソプラノ、バルバラ・フリットリです。流石に第三幕の「ミカエラのアリア」は実に美しく聴かせてもらえました。贅沢な配役です。

他の出演者ではフラスキータ(S)とメルセデス(MS)というカルメンの女盗賊仲間を演じたエリザベス・カバレロ(今回がMETデビューらしい)とサンドラ・P・エディの二人組が歌にも動きにも良い味を出していました。名前を覚えておくことにしましょう。

とても秀逸だったのが前奏曲と間奏曲をバックにしたバレエでした。とりわけ美しい間奏曲と共に踊られるパ・ド・トゥには目と耳を奪われました。演出と振り付けの妙です。

慌ただしく4週間続いたライブビューイング連続上映もしばらく休止です。残りは月1回ベースの3作となりました。

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