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2009年9月27日 (日)

「どうした?アントラーズ」@J1第27節

90827 連敗失速中のアントラーズの復調を期待して鹿島スタジアムに出かけてきましたが、あまりに酷い試合内容でした。まずは開始5分に、歯の欠けたクシのようなディフェンス陣の裏に飛び出した名古屋FWブルサノビッチのシュートをGK曽ケ端が一度は防いだものの、詰めていた長身FWケネディに難なく押し込まれて先制点献上。13分には曽ケ端がバックパスされたボールを空振りしてブルサノビッチにまんまと奪われるというあまりのお粗末さ。スタンドからはため息が漏れます。

後半、8分には名古屋MF杉本の技ありのループヘッドが前に出ていた曽ケ端の頭上を越えてゴール内に落ちます。29分にマルキーニョスが1点を返すものの、38分にはSB内田の不用意なヘッドによる横パスを再びブルザノビッチに奪われて追加点。スタンドからは怒りを超えてあちらこちらから失笑です。結局1-4の完敗でした。

見ていてもいつもの鹿島ではありません。縦への動きは殆んど見られず、先取点を与えてから、選手たちまるで呪縛にあったように臆病になり、それがミスを更に誘発していました。マルキーニョスが独り奮闘するものの連動したサポートがありません。FW興梠もやみくもに走り回るだけで全く相手の脅威にはなっていませんでした。あえて選手たちを採点をするならば曽ケ端と内田が3.5、その他は全員4.0です。

つい1.5か月前までは首位を独走していたにも拘わらず清水エスパルスとはついに勝ち点が1点差に縮まり、更に勝ち点差7の間に6チームがひしめき合うという大混戦となってきました。優勝争いとしては俄然面白くなってはきたものの、「らしさ」を失ってしまったアントラーズはどこまで堕ちていくのでしょうか?

ちなみに、ここ9試合が261分で勝ち点7のアントラーズはは今シーズン最初の9試合を135分の勝ち点8でスタートしたジェフ千葉より悪いのです。これでは優勝なんて出来るわけありませんよね(ジェフ・ファンの皆さん、ごめんなさい)。

残り7試合、いかにもアントラーズらしいプレーを見せてもらいたいと思います。勝敗はおのずとついてくることでしょう。

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2009年9月18日 (金)

新政権の発足と核密約問題

今週、発足した鳩山民主党新政権の内閣支持率が77%(毎日)、75%(読売、日経)とハネ上がっています。民主党への支持率も選挙前に比べて急上昇しました。マニュフェストでは必ずしも読み切れなかった「脱官僚支配」と、天下りや無駄遣いの根絶を目指す「行政刷新」への本気度に多くの国民の期待が集まったのでしょう。組閣直後の全閣僚による会見の視聴率は深夜にも拘わらず7%を超えました。官僚が原稿を用意してきたこれまでと違い、閣僚自身による無原稿のスピーチに多くの共感が寄せられたのだと思います。

この熱狂がいつまで続くか分かりませんが、多少の混乱や試行錯誤を含め、今、始ったばかりの大改革を見守ろうかと思います。

さて、外交関連では岡田外相が日米間の核密約問題の真相究明を外務省に命じました。これは、我が国の非核三原則、「核兵器は作らず、持たず、持ち込ませず」という1967年に当時の佐藤内閣が表明し、更に1971年には国会決議もされた日本の国是とも言うべき原則を、日米間の「密約」によって実質的に反故にされ、核を搭載した艦船が横須賀、佐世保に度々寄港し、国内米軍基地にも保管されてきたのでは?という疑惑です。

この問題は、単なる日本の主権への侵害に留まるものではなく、ましてや冷戦時代の過去の出来事として蓋をするべきものではありません。過去と現在を繋ぐ歴史の暗部を掘り起こすことで、外交政治の透明性を国民の手に取り戻すことが出来るかどうかの契機です。「核」という国民の生命に関わる重大事項を国民に知らさぬまま、その命を人質にとった形で外交を進めてきた暗黒政治を許すことは出来ません。

ましてや、今、日本国内の核の存在の有無が曖昧のまま、北朝鮮の核問題を云々出来ることはないでしょう。平和憲法と非核三原則の実現を堂々と明らかにした上でこそ、全世界に核廃絶を呼び掛けることが出来ると思います。

同様に、来年1月のインド洋における軍事艦船への給油停止にも賛成します。代わりに、平和憲法の精神を活かしたアフガンへの民生支援の実現を望みたいと思います。そこにこそ、武力による国際紛争解決の放棄を謳った憲法第9条を持つ日本だけが可能な、真に平和的な国際貢献の可能性があると思うのです。

90918 写真は198106月、横須賀基地へ帰港した核兵器を保有したままと思われる米空母ミッドウェーへの海上デモ。

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