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2008年12月 2日 (火)

『セザンヌ主義』 @横浜美術館

ポール・セザンヌの約40点と、その影響を受けたと考えられる内外の作品約100点を集めた「セザンヌ主義 - 父と呼ばれる画家への礼賛」という企画展が横浜美術館で開催されていました。(HPはここ

横浜美術館はランドマークタワー等が立ち並ぶ「みなとみらい」地区の一角にある明るく近代的な美術館です。

今回の企画展はセザンヌの作品を人物画、静物画、水浴図、風景画に分け、それぞれの分野で影響を受けている後継者たちの作品群を並べています。つとめて啓蒙的企画といえますが、決して押し付けがましいものではなく、セザンヌ作品と軸とした構図と色彩と個性の競い合いはとても面白いものでした。特に岸田劉生、安井曾太郎、森田恒友といった日本の近代西洋絵画の基礎を築いた画家たちの作品に現れるセザンヌの影響は興味深いものでした。また、セザンヌは後のピカソやブラックによる「キュピズム」に大きく与えたと言われています。確かに静物画やプロバンスの風景画に見られる構図や形体へのこだわりはそれまでの印象派作品群とは異なります。

下の絵はセザンヌの「青い衣装のセザンヌ夫人」(1890年)とモディリアーニの「少女の肖像(ユゲット)」(1918年)です。正面図であること、堅固な構図、寒色系の背景、首の傾け具合、襟元のアクセント、手の組み具合(セザンヌでは見えませんが)等でモディリアーニの作品が当時心酔していたセザンヌの影響を受けていることが良く分かります。とても興味深いですね。

この企画展は2009年の125日(土)まで開催されています。

  

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コメント

!!!!
最愛の 画家の展示です
もういかれたのですね!

・・先を越されました

私も行きますよ!

ヤスさんに おおいに刺激をあたえられています

投稿: lovebabo | 2008年12月 3日 (水) 23時41分

セザンヌ、好きな画家の一人です。
透明感のある美しい青みがかった色と立体感。人物画もいいですが、サン・ビクトワール山とか風景画もいいですね。
子供の頃、親がトイレのまっ正面に「青い花瓶」という静物画を貼っていて、ぼやけた感じが妙だなと思っていたのですが、知らないうちに洗脳されていたのかも。

企画展、興味はありますが、横浜だとちょっと遠いので躊躇しています。

投稿: LENI | 2008年12月 3日 (水) 23時50分

lovebaboさん、
お先に失礼しました(^^;)。lovebaboさんも「セザンヌ主義」者のひとりだったのですか?これまで教科書的にしか知らなかったセザンヌの絵を他の画家たちによる様々の視点から見ることが出来たのは収穫でした。とてもユニークで面白い企画でした。

投稿: YASU47 | 2008年12月 4日 (木) 09時28分

LENIさん、
今回の展示では風景画が少なかったのが残念ですが、それでも「カルダンヌ」や「カルダンヌから(すなわち反対側から)みたサン・ビクトワール山」などがありました。しっかりとした構図にも拘わらずとても柔らかさを感じます。
横浜は同じ首都圏じゃないですかぁ。

投稿: YASU47 | 2008年12月 4日 (木) 09時39分

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