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2008年11月22日 (土)

幸せなパニック映画・『ハッピーフライト』

81122_2 矢口史靖監督の『ハッピーフライト』を観てきました(公式サイトはここ)。いやぁ、期待通りの面白さにとても満足です。ジャンボジェットという超重量級の素材、国際空港という超近代的な舞台、しかも事故と悪天候によって危機に陥るという本来ならばスリル満点のパニック映画になるところをとても軽妙なコメディに仕立て上げました。パイロットや客室乗務員だけではなく、地上スタッフや整備員、管制官、乗客、更には飛行機オタクたちへの温かい視線と心配りが全編に溢れています。個々人の描写は表面的であり、また物語はあまりに一過性で、見終わった後に感銘が残るといった作品ではありませんが、心地よい清涼感といったものが幸せな気分にしてくれます。

田辺誠一(副操縦士)、時任三郎(機長)、綾瀬はるか(新米CA)、吹石一恵(CA)、寺島しのぶ(チーフパーサー)、田畑智子(GS)、肘井美佳(OCC)、岸部一徳(OCC)といった主演者たちは群像劇に相応しい芸達者ぶりで観る者をそれぞれ楽しませてくれます。

また矢口監督はこの作品で、これまでの「スウィングガール」「ウォーターボーイズ」といったローカル色の強いコメディタッチ路線を、温かな人間味はそのままに、スケール感とスピード感を一挙に拡大しました。飛行機ファンや利用者のみならず誰もが楽しめる良質のエンターテインメント作品です。

これから飛行機に乗るときにはピトー管の凍結や破損のことが心配になりそうです。でも危機に陥った時には、まずは笑ってみることにしましょう。

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コメント

あ~ おじさまもご覧になったんですね。

もう、お腹抱えて笑えるシーンが満載で、確かに一服の清涼剤としてはもってこいの映画です。

そうか、僕もこれからは、危機に陥った時には、まずは笑ってみることにしましょう。

投稿: GO | 2008年11月23日 (日) 12時31分

GOくん、
センスの良いコメディで、ましてや国際線が舞台ですから大いに楽しむことが出来ましたよね。
GOくんの次のフライトもハッピーなものになりますように(スーツケースの取り違えによる出逢いとか?)

投稿: YASU47 | 2008年11月23日 (日) 17時02分

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受信: 2008年11月23日 (日) 12時29分

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