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2008年9月21日 (日)

ノスタルジー@諏訪ノ森

80921 さて、前回述べた「諏訪ノ森」に寄ってみました。難波駅から南海電車に乗って約30分ほどです。諏訪ノ森駅を降りると、そこは驚くほど変わっていない風景でした。線路に沿った何の変哲もない小道は30年以上も昔のままに住宅地が並ぶだけです。大都市圏の郊外が大きく変貌する中でこの「変わりのなさ」はとても新鮮です。かつて半年間下宿していた家の特定は出来ませんでしたが近所の家並みは変わっていません。

踏切を渡った向こう側に延びる細い商店街も殆んど昔の風景のままです。新入社員仲間たちとよく通ったお好み焼き屋は見つかりませんでしたが(阪堺電車の向こう側だったかな?)、このささやかな商店街は巨大スーパー時代にもよく生き残っています。

ところで、地下鉄やビルのエスカレーターって、大阪では右側に立つのですね(左側は追い越し用)。まごつきます。で、次の疑問は「これってどの辺りで変わるの?」

ネットで検索してみると、いろいろな調査結果があるものなのですね。ある実地調査(^^;)によると境目は岐阜羽島の辺りとのことです。エスカレーターに限り、名古屋は関東圏のようです。

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2008年9月19日 (金)

雑談@大阪ミナミ

Dscf0204 この風景を間近に眺めるのはいったい何十年ぶりなのだろうか? 台風13号は南にそれて、大阪は夕方から薄日が射し、道頓堀川を渡ってくる風にはほのかな秋の気配が感しられます。橋のたもとで暫し昔の街の面影を追います。

入社直後に新入社員実習ということで約半年間、南海電車の諏訪ノ森駅の近くに下宿し、泉北石油化学コンビナートに通いました。休日はもっぱら難波地区を歩き回り、しばしば京都にも出かけました。以来、関西地区にほとんど縁がありませんでしたが、実は土地勘があったのです。

この地区は東京の変貌振りに比べると街の装いがあまり変わっていませんね(おそらくキタとも違い)。

今回感じたことといえば、大阪は相変わらず元気そうだということと、中国人グループツアーがやたらと目立ったことでしょうか。心斎橋のたもとでは、関西弁>中国語>東京弁の順で耳に入ってきます。

今夜のタイガースはジャイアンツに敗れてついに2ゲーム差。優勝を逃すことになってしまった場合の唯一の救いは道頓堀ダイブがなくなることです(^^;)。

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2008年9月15日 (月)

R・シュトラウス『サロメ』・驚異の音楽劇

80915salome 前回の記事でR・シュトラウスの「サロメ」について数行書いた後、たまらずに再びその映像作品(1974UNITEL盤)を鑑賞しました。やっぱり凄い!・・・って、ドラマが、音楽が、そして歌唱と演技が・・・。

実は、R・シュトラウスはこの作品について「オスカー・ワイルドの同名の作品による一幕の劇」と名づけ、「オペラ」とも「楽劇」とも呼んでいません。原作を明示すると共に、その台本から約半分の量をほぼそのまま使用しているとのことです。すなわち、まずは「劇」ありきの作品です。美しいアリアや合唱が散りばめられている訳ではありません。しかし、音楽の力の凄まじさをまざまざと感じさせるのです。中盤まではR・シュトラウス得意の交響詩作品群のように物語を音楽で描写あるいは劇の進行を支えているように聞こえます。しかし、「七つのヴェールの踊り」からヨハナーン(ヨハネ)の生首へ語りかける長いモノローグ、そして「ついにお前に口づけをしたわ!」という恍惚の叫びに至る高揚は劇作品の力に加えたR・シュトラウスの音楽の力そのものによるものです。

さて、以下はWikipediaからの受け売りです。

ユダヤの王女サロメが自ら預言者ヨハネの首を求めるという筋書きはオスカー・ワイルドの戯曲に端を発した19世紀末以来だったのですね。元々、新約聖書のマタイ福音書とマルコ福音書による物語ではサロメは洗礼者ヨハネを憎む母親ヘロディアから、ヘロデ王に対して踊りの褒美として「洗礼者ヨハネの首を所望しなさい」と指示されるのです。以来、中世からルネッサンスにかけて銀の皿の上にヨハネの首を載せたサロメの絵が多く描かれていますが、サロメの表情はいずれも狂気ではなく、どこか憂いを帯びています(ティツィアーノ、ベルゲーテ、カラヴァッジオ、ドルチ等)。福音書に基づくサロメの物語は多くの芸術家たちの創造力を刺激したようです。

それ以前のサロメ像を根底からひっくり返してしまったのがオスカー・ワイルドです(その戯曲についてはここ)。以来、サロメと言えばヨハネに対する愛情の裏返しとしての憎しみ、更には狂気へと至る破滅の物語となりました。尚、下の写真はビアズリーの作によるワイルドの戯曲への挿絵です。

さて、DVDに戻ります。まず、ベーム/ウィーンフィルによる緊張感に溢れた演奏が素晴らしいのです。咆哮したと思えばその直後には官能的な響きに耳を奪われます。サロメ役のテレサ・ストラータス(S)は元々演技力に定評があり、「トラヴィアータ」「道化師」等のオペラ映画作品で主役を務めています。また、ポネル演出の「コシ・ファン・トゥッテ」ではデスピーナ役で大いにコメデインヌぶりも発揮しています。この映像作品ではまだ30代のストラータスによる体当たり演技がヨハナーンへの興味に始まり、拒絶を受けてから狂気と恍惚のラストへと至る一幕の音楽劇の緊張を全く途切れさせません。

手元にはもう一枚の映像盤(1997年ロイヤルオペラLIVE)があります。この作品もサロメ役のキャサリン・マルフィターノ(S)による年令を超越した迫真の演技と熱唱に次第に引き込まれてゆきます。ヨハナーン役のブリン・ターフェル(Bs)の迫力にも圧倒されます。ドホナーニ指揮の音楽も含めて全く緩みも隙もないライヴならではの集中力の漲った舞台です。ただ、ヨハナーンの生首のリアルさには若干辟易とさせられます。

11月のMETの舞台と音楽は果たしてどのように展開するのでしょうか?

   

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2008年9月11日 (木)

本日の雑感

ブログの更新が3週間ほど滞ってしまいました。不具合があった訳でもなく、海外逃亡をしていた訳でもなく、単なる怠惰です(^^;)。やっと季節も廻り、今日の関東地方は爽やかな一日でした。そろそろ猛暑に溶けていた頭も回復させなくては・・・。今日の記事は生存証明です。

80910_2 今週の新聞やTVはもっぱら自民党総裁選の話題でもちきりです(右の写真・・・載せたくはないけど)。 先月の北京オリンピック同様、空騒ぎの虚しさを感じてしまうのは私だけ?自民党候補者の誰一人をも支持するものではありませんが、少なくとも福田首相である限りは憲法改悪が提起されないということは一つの安心でした。「九条の会」の発起人の一人に故三木首相夫人の三木睦子さんがいらっしゃいます。平和を求める思いというのは本来、所属政党や支持政党とは無関係なものなのかもしれません。

北朝鮮の金正日首席の健康問題が急にクローズアップされてきました。かつて、金日成主席から親子間で権力を禅譲された際には社会主義国としてあるまじき行為と呆れたものですが、小泉、安倍、福田と三代連続にわたる二世議員首相を抱えてしまった私たちに北朝鮮を笑う資格はなさそうです。核問題、拉致問題の解決もさることながら、北朝鮮自身の民主化こそがそこに住む人々の生存と人権を保障するものと考えるとき、金正日体制後の挑発や暴発だけは避ける知恵が各国に欲しいものです。

今夜もタイガースのサヨナラ勝利♪ これで2位ジャイアンツとは6ゲーム差のマジック18。一時は追いつかれそうになって冷や冷やしましたがこれで安心?

METライブビューイングの2008-2009シーズンのスケジュールが発表になっています。111日のR・シュトラウス「サロメ」が皮切りです。この作品は1974年ベーム指揮VPOによる映像版が秀逸です。約1時間半の一幕の舞台劇は実に音楽的かつ緊張感に溢れています。サロメを演じる若きストラータスの無邪気、高貴、狂気の表現も見事です。METの舞台が今から楽しみです。

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