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2008年7月13日 (日)

再び『山下りん』@盛岡

庄内から角館経由で東北を横断し盛岡にやって来ました。80713 目的は山下りんとの再会です。ここ盛岡ハリストス正教会では11枚の作品と出会うことが出来ました。前に足利の正教会で見たものと同様のコンセプト、手法で描かれています。残念ながら保存状態が非常に悪く、気温差や湿度の影響をまるまる受けて一部が剥げ落ちています。ここでも山下りんの絵は聖堂の中心に掲げられており、正式なイコンと相補う形で信仰の対象となっています。山下りんの描くイエスやマリア、聖人たちの表情は色使いも含めてどこまでも穏やかな優しさに溢れています。一方で、足利と盛岡を比べて感じたのですが、どちらの教会にある作品もまるでコピーのように同質なのです。まるで、りんがひたすら宗教画を描き続けた後半生は自らの個性を犠牲にしたように、その作品のひとつひとつにも個性を与えなかったのでしょうか?山下りんという人物とその手法の個性は際立っているにも拘らずです。

盛岡では、丁度ミサに立ち会う機会にも恵まれ、教会員の荒濱さんからは正教会についての貴重なお話を伺うと共に、また内部もじっくりと見せていただきました。ここに改めて感謝致します。80713_2

ロシア繫がり、皆川博子「冬の旅人」、NHKの特集番組、足利、盛岡と山下りんを追いかけてきた旅も残るは白凛居です。彼女が到達した境地が信仰心であったのか諦念であったのかという疑問への答えは未だ見つかりません。

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