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2008年6月14日 (土)

『梁山泊』遂に陥落す

北方謙三の「水滸伝」全19巻(文庫本)を読了しました。12世紀中国、北宋時代の反乱を題材としたこの通俗物語には12世紀末の原本から現代に至るまで数多くの版があります。北方謙三はそれらの時代背景と英傑たちの名前はそのままに、全く新しい水滸伝を創作しています。

私が初めて水滸伝に接したのは小学生高学年の時代です。青少年向けの簡易版(吉川英治版のダイジェストだったのかもしれません)とはいえ、108名の英雄たちは洩れなく登場し、何度も読み返すことで宋江、晁蓋、呉用、林沖、史進、武松といった好漢たちの名前はすっかり頭に染み付いていました。それ以来の梁山泊ファンなのです。加えて、PC盤シュミレーションゲームの「水滸伝」もたっぷりと楽しませてもらいました(^^;)

北方水滸伝は物語そのものを大きく骨太に組み立て直すと共に108名を超える登場人物それぞれの異なった個性を実に丁寧に描き、全く新しいエンターテインメント作品に仕上げました。主要な逸話やトピックスは残しつつも、そもそも結末(原本では朝廷に帰順)や個々人の運命までを大きく変えています。しかし、だからこそ、この物語が現代の読者、しかし、おそらく主に男性読者にとってのみ、の前に新たに蘇ったともいえるでしょう。とにかく、実にスピード感に溢れた男たちの反乱物語です。

北方謙三は「水滸伝」の続編としての「楊令伝」を創作中です(すでに5巻まで発売中)。壮烈な死を遂げる英傑のひとり楊志の遺児、楊令による再反乱の物語だそうです。原本に楊令は存在しませんが、自由な北方ワールドの拡がりです。これも文庫本になってから読むことにします。

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コメント

 おひさしぶりです。ゲームまでやっていたとは意外や意外。北方三国志もそうですが「退屈なところはバッサリ切る」ので絶対退屈はしませんよね。
 三国志マニアのうちの奥さんは怖がってどっちも手を出しませんが、別の女性読者の感想を聞いたら面白かったようですが「女の扱いがひどい!」って文句言ってました。やっぱり男性向けかもしれません。

投稿: イワン | 2008年6月17日 (火) 09時50分

おひさです>イワン
ゲーム「水滸伝」もハマりますよ。公孫勝の幻術を駆使して相手側の広い範囲にダメージを与えるなんぞ快感です(^^;)
そう、女性の扱いは確かにひどいと思います。この本を読んでいる時にはフェミニストを封印です(^^;)
北方三国志はまだ読んでいません。揚令伝とどっちを先に読もうかなぁ。

投稿: YASU47 | 2008年6月17日 (火) 22時26分

揚令伝は4巻までは買って読みましたが、とりあえず文庫で出そろっている三国志からでいいんじゃないですかね。楊家将は読みました?ちょっと水滸伝の実験っぽいですよ。

投稿: イワン | 2008年6月18日 (水) 01時34分

やっぱり一番読みたい楊令伝を図書館に予約しました。(イワンのように単行本の購入が出来るほど豊かでないし・・・アレ?)。順番が回ってくるまで「破軍の星」で時間調整です。

投稿: YASU47 | 2008年6月22日 (日) 11時40分

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