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2008年1月22日 (火)

テオドラキス・『ZORBAS』

80122zorbas_2  ギリシャの作曲家、ミキス・テオドラキスのバレエ組曲『ゾルバ』をamazonから取り寄せて聴いています。デュトワ指揮、モントリオール交響楽団、2000年の録音です。

多様性に溢れた音楽で、とても楽しめます。もともとは映画、『その男ゾルバ(実は未見です(^^;))』のための音楽で、美しいメロディが聴き易く、しかも、単なるオーケストレーションの魅力や雄渾さを超えた民族的な力(バルカンの要素?)が圧倒的なのです。クラシックやポップスといった境界を凌駕した音楽の力がそこにはあります。とても深い叙情性(ソプラノと合唱も素晴しい)と民族的リズムに溢れ、強い共感と心に直接訴える感動を与えてくれます。

僕がこの作曲家の存在を知ったのはかなり古く、1975年前後だったと思います。当時、ギリシャの軍事政権に抵抗する(投獄と亡命を経験)作曲家として知られていました。今でもよく覚えているのは、ガルシア・ロルカの詩に、ジョン・ウィリアムスがギター伴奏をつけ、マリア・ファランドーレが歌ったアルバム『ジプシー歌集』です。故あって、そのLPを手放してしまい、その後、今に至るまでCD化されたものを探しているのですが見つかりません。

ところが、遂にYouTube上でその一部を見つけました。

http://www.youtube.com/watch?v=9DhqtrLjdH4

かなり後年になってからのコンサートライブで、残念ながらJ・ウィリアムスは出ていませんが、テオドラキスとファランドーレのヴォーカルを聴くことが出来ます。

ギリシャの民主化が果たされてからは国会議員、大臣としても活躍し、1992年のバルセロナ・オリンピックのための音楽も書いています。映画音楽(軍事政権への抵抗映画『Z』が有名)に加えて、交響曲やオペラも書いていますが政治活動の陰に隠れてしまっているのでしょうか、あまり陽の目は見ていないようです。このバレエ組曲『ゾルバ』を聴く限り、ますます興味を惹かれる作曲家です。この素晴らしい演奏を残してくれたデュトワにも感謝です。

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