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2007年9月30日 (日)

同窓会

猛暑、ネタ切れ、弔事、雑事、等々が重なり、このblogもすっかり『月記(^^;)』化してしまいました。今回の記事は私事となりますが、とりあえずの存在証明です。

昨日は高校の学年同窓会でした。卒業したのは1966年(S41)ですから実に42年前のことです。学校は江ノ電の「鎌倉高校前」脇の坂を登りきった高台にあります。教室からは七里ガ浜の向こうに相模湾が広がり、右手に江ノ島、左手に稲村ケ崎、正面には遙か伊豆大島を眺めることの出来る絶好の立地条件にあります。授業に飽きたらいつでもボーッと海を眺めることが出来ることから鎌高ボケ、すなわち「カマボケ」という言葉が卒業生について回ります。先輩には故赤木圭一郎、後輩には鈴木保奈美さんという卒業生が示すとおり、美男・美女を輩出することで有名・・・ということはありません・・・(^^;)。良くいえば合理性に富み、柔軟、悪くいえば忍耐力に欠けて軟弱、更に、学校行事には燃えますが、受験にあくせくせず、穏健というのが校風でしょうか。

江ノ電で通学というのは、当時は全く気にも留めていませんでしたが、昨今の江ノ電ブームを見るにつけ、遅れ馳せながらの感慨に浸っています。通学は藤沢経由だったので駅前の「天狗」や「50円ハウス」にはよく寄り道をしました。現在の藤沢駅南口付近に当時の名残は全くなく、その変貌ぶりにはただ驚くばかりです。

学年同窓会というのは久し振りで、42年振りの懐かしい再会も多く果たしました。一方、クラス仲間とは最近、かなり定期的に会う機会も増えており、メール交換も頻繁です。皆それぞれにスローライフへの転換を図る年齢に達し、利害抜きの人間関係に心地良さを感じるのでしょうね。残念なことにクラスからも数名の物故者を出してしまいましたが、彼らの無念を噛みしめる時、これからの時間をいっそう大切にしなければと思います。

写真は昨日の集合写真。僕はどこにいるでしょう?・・・って分かる訳ないよね。

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2007年9月 8日 (土)

巨星堕ちる 『ルチアーノ・パヴァロッティ』

昨日、96日にテノール歌手、ルチアーノ・パヴァロッティ氏がイタリア、モデナの自宅にて死去しました(享年71歳)。70907pavarotti_2

パヴァロッティといえば引退以前の約10年間はドミンゴ、カレーラスと共に3大テノールとして、あるいはPavarotti and Friendsとしてのコンサート活動を主としていましたが1980年代の全盛期はNYのメトロポリタンとミラノ・スカラ座が活躍の中心でした。手元には当時を偲ばせる以下の映像作品がありました。

・ヴェルディ「仮面舞踏会」1980メトロポリタン歌劇場

・ドニゼッティ「愛の妙薬」1981 メトロポリタン歌劇場

・ヴェルディ「リゴレット」1982 VPO/映画版

・プッチーニ「ラ・ボエーム」1988サンフランシスコ歌劇場

・ヴェルディ「ドン・カルロ」1992 ミラノ・スカラ座

どれも伸びやかで明るい絶頂期のパヴァロッティの声を堪能することが出来ます。決して上手とはいえない演技力も持ち前のキャラクターと圧倒的な存在感でもって凌駕しています。実は楽譜が苦手らしいという噂もその歌唱のまえではかえって微笑ましいエピソードです(同じく楽譜の読めない自分としては親近感を感じます(^^;))。あまりにもイタリア作品に偏ったレパートリーもパヴァロッティならば許されてしまいます。私自身は決してパヴァロッティの熱心なファンとは言えませんが、それでもこれらの作品での圧倒的な歌唱にはただ聴き惚れるだけです。しかし、年令と共にオペラの舞台から遠去かるのはやむを得ないとしても(興業的理由が主かもしれませんが)、コンサート歌手としてのパヴァロッティにはもはや何の魅力も感じることは出来ませんでした。

上に挙げた映像盤はその全てが名盤と言えます。フレーニ、グルベローヴァ、リッチャレエルリ等の一世を風靡したプリマ達との共演も聴きものです。今夜は追悼盤として「ラ・ボエーム」を選びました。伸びのあるパヴァロッティの声が甘いプッチーニ節を更に引き立てます。年令を感じさせない天性のミミ役、フレーニも素晴らしく、伝統に根ざした良き時代の舞台を堪能させてくれます。

後継者にはM・アルバレスをはじめとして多くの魅力的なテノールの名前が挙げられていますが、パヴァロッティこそは不世出、かつ圧倒的な存在としてその名をオペラ界に留めるでしょう。まさに「巨星堕ちる」です。

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