L・プルナールのヴァイオリンリサイタル
7月12日にロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(RCO)のコンサートマスター、リヴィウ・プルナールのヴァイオリン・リサイタル(白寿ホール)に出かけてきました。 同じRCOのヴィオラ奏者、金丸葉子さんの案内によるもので、僕にとっては久しぶりの器楽曲リサイタルでした。
まずは、選曲の良さがひかります。
・モーツァルト/ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲
・バルトーク / 6つのルーマニア舞曲
・ヴィニアフスキ / 華麗なるポロネーズ
・ヘンデル(ハルヴォルセン編曲) / パッサカリア
・フランク / ヴァイオリンソナタ イ長調
ピアノは同じ桐朋学園の卒業生ということでしょうか、たびたび金丸さんとは共演をしている、フランクフルト在住の江尻南美さんです。
プルナール氏はルーマニアの出身で、これまでソリスト、室内楽奏者として多くの活躍をしてきましたが、2006年よりRCOのコンマスを務めているとのことです。悠然とした構えでヴァイオリンがとても小さく見えますが紡ぎだされる音色は繊細かつ大胆なものでした。モーツァルトの出だしはちょっと固いとの印象も持ったのですが、金丸さんの好サポートにより息の合ったデュオを聴かせてくれました。生のライヴ空間でモーツァルトを聴く一瞬一瞬というのは何にも代えがたい歓びです(このホールは音響もとても秀れています)。ヘンデルのパッサカリアではヴィオラとの緊張感溢れる、それでいて知的な対話がとてもスリリングでした。
バルトークとヴィニアフスキでは、同じ東欧系の音楽だからということでしょうか、一転して大胆で情熱的な音を聴かせてくれました。フランクのソナタでは静謐から奔放まで多様性に満ちた演奏で近代ロマン派音楽の魅力をたっぷりと味わせてもらいました。江尻さんのピアノは好サポートというだけでなく、自身も大活躍していました。
金丸さんのヴィオラを初めて聴いたのは、前にも書きましたが、彼女がまだ桐朋学園の学生で、1995年にモスクワでのコンクールに挑戦された時でした。以来、応援を続けているのですが、僕のような素人耳にも、深みとスケール感が大きく増したことを感じます。ベルリン、フライブルグでの留学、サイトウキネンへの参加等を経て、今ではRCOの一員としてアムステルダムを拠点に頑張っておられます。今後の更なる活躍を願っています。
尚、お二人の公式HPは以下のURLです。
金丸葉子サイト
江尻南美サイト
気温の増してきた季節に、こうした清涼感に満ちた室内楽の響きが大満足の一夜でした。
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コメント
はじめまして。プルナールさんの記事のTBありがとうございます。
生の美しい音楽にふれると、心が元気になりますね。
金丸さんは私も何度か演奏会に伺いましたが素敵な方ですね。
そんなお人柄が音楽に表れている気がします。
随分前からご存知でいらっしゃるのですね。
江尻さんも、日本でもよくソロで活躍されていますね。
何度聴いても新たな世界を切り開く実力者です。
洗練された若い3人の音楽に、感動した夜でした。
また、ブログにお邪魔いたします。よろしくお願いします。
投稿: chakomyu | 2007年7月15日 (日) 22時13分
chakomyuさん、
早速こちらにもお越し下さりありがとうございます。
そうですね。私も若い3人の演奏から瑞々しい感動をもらいました。chakomyuさんはこのお二人には音楽面で以前から注目されていたのですね。一昨年の夏のトッパンでの金丸さんのリサイタルにも出かけられたのかな?そこでの美しいアルペジョーネソナタが今でも耳に残っています。江尻さんのピアノともぴったりと息が合っていました。これからがますます楽しみなお二人ですね。
投稿: YASU47 | 2007年7月15日 (日) 23時08分