印旛村・吉高の大桜
千葉県の印旛沼に近い吉高というところに樹齢300年以上の一本の巨大な山桜があり、この季節になると多くの見物客で賑わいます。 今年は例年に比べて開花が早いようですが、高さ約10メートル、直径約25メートルの扇状に広がった枝から山桜が咲き誇っています。山桜は日本の古来種といわれ、まず花が咲く里桜のソメイヨシノと異なり、葉が先に出るとのことです。写真(本日)を見て分かるように薄桃色の花びらと茶色の葉との取り合わせにソメイヨシノとは違った趣を感じます。木の裾は鮮やかな黄色の菜の花が取り囲んでおり、いっそうの春風景を演出しています。
桜の木に到達するには、県道から15分ほど畑の中を歩きます(休日はほとんど行列状態)。春風、土の匂い、菜の花の香りを楽しみながらの気持ちの良い散歩です。道のあちこちに見物客をあてこんだ地元農家による野菜直売が行われており、それらを一軒一軒覗いていくのも楽しいものです。
人間の営みの無自覚が招いた気候変動により、このところ気温が不安定ですが、今年もようやく本物の春が巡ってきました。穏やかな季節の巡りを願わずにはいられません。
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コメント
こんにちは、「海外をめざす」のキヨシです。
先日このブログで紹介しておられた「ダーウィンの悪夢」が、漸く近くで上映されたので、見てきました。
かなり衝撃を受けました。
次々と映し出されるアフリカの貧困の実態とインタビューの中で次第に明らかになっていく武器輸送の事実。アフリカの貧困の現実とその犠牲の上に繁栄を謳歌する我々先進国。色々な意味で大変考えさせられる映画でした。
いい映画を紹介してくださりどうもありがとうございました。
それにしても吉高の大桜は本当に凄いですね。驚きました。
ではまた。
投稿: キヨシ | 2007年4月12日 (木) 21時30分
キヨシさん、
こちらでもコメントをありがとうございます。「ダーウィンの悪魔」は日常の生活の中では決して気づくことのない開発の裏側の現実を知らしめてくれる貴重なドキュメント映画でしたね。多くのことを考えさせる作品でした。
「吉高の桜」を気に入っていただけて嬉しいです。噂を聞きつけて、毎年見物客が増えているようです。
投稿: YASU47 | 2007年4月12日 (木) 22時11分