パトリシア・プティボン・『French Touch』
いつまで待っても国内で発売にならないので業を煮やしてamazon.frから直接購入してしまいました。CD盤「French Touch」に呼応した2003年11月、パリのサル・ガボーにおけるリサイタルDVDです(但しPAL仕様ですので要注意)。ピアノ、チェロ、パーカッションだけをバックにしたシンプルな楽団構成ですが、パトリシア・プティボンの萌え~(^^;)な魅力満載の素敵な映像アルバムです。
曲はプーランク、シャブリエ、サティ、オッフェンバック、ドリーブ、そして幾つかのシャンソンというオール・フレンチ・プログラムです。とにかく通常のクラシック・リサイタルとは趣きが大きく異なり、ユーモアとポップスセンスに溢れた舞台で聴衆を大いに沸かせます。YouTube上での「カディスの娘たち」でもその一端を知ることは出来ますが、全編を通じたプティボンの表情の豊かさと聴衆オリエンテドな姿勢は恐らくクラシック系歌手の中でも比類がないでしょう。「オランピアの歌」でのコミカルな表現(もはや芸人の域ですね(^^;))はナタリー・デセイも顔負けです。声の美しさとW・クリスティの薫陶を受けた技術の確かさは言うまでもありません。加えて、クラシック界では稀有の愛らしさと表現力を身につけているのですから魅かれない訳にはいきません。オジ・ファンにはたまりませんよね。
今年2007年のザルツブルグ音楽祭ではハイドンの「アルミーダ」への出演(ゼルミーラ役)と単独リサイタルが予定されているとのことです。5月に予定されていた来日は残念ながら中止となってしまいましたが、今年がプティボンの年となることは間違いなさそうです。
尚、DVDにはインタビューの特典映像が付いているのですが、字幕なしのフランス語なので理解出来ません。残念・・・。
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コメント
テーマに関係なくてスミマセン。
モーツァルト17歳のミサについて、なんとか綴りました。
ご一読いただければ幸いです。
http://ken-hongou.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/k167_be69.html
投稿: ken | 2007年1月18日 (木) 16時41分
kenさん、
スコアを読めない私にはkenさんの論文は敷居が高すぎます。折角のご案内ですがコメント出来ず申し訳ありません。K167はCDの入手も難しいようですね。
投稿: YSU47 | 2007年1月18日 (木) 23時14分
こんばんは、ご無沙汰してます。
まず、えッエー!来日中止ですか?なんてことでしょうか。
ナタリーと共に、楽しみにしていたのに。
そして、DVD購入とのこと、さすがですね。
You Yubeでのあの演奏会ですね。私も気になりながら、じっと我慢してました。やっぱり、私も業を煮やして決断しなくてはなりませんね。
それにしても、来日中止は残念でなりませんね。
投稿: yokochan | 2007年1月20日 (土) 22時05分
yokochanさん、
そうなんです。来日中止はとても残念ですが、一方で、日本での人気が急沸騰してしまうことなく密やかな応援が続けられるという楽しみが残ります。
ところで、yokochanさんの最新blogにガランチャの記事がありましたが、昨年2月のウィーンではガランチャのオクタヴィアン、プティボンのゾフィーという「ばらの騎士」の公演がありました。この夢の組合せで来日してくれるといいですね。
投稿: YASU47 | 2007年1月20日 (土) 23時49分
こんにちは
プティボンの生声を聞いてみたいものです。
yokochanのおっしゃるとおり、「ばらの騎士」が見たいですね。
投稿: おぺきち | 2007年1月23日 (火) 12時35分
おぺきちさん、こんばんは。
生プティボンは残念ながらしばらくお預けとなってしまいましたが、今年はTVやCD、DVD、YouTube等を通じて見聴きする機会も増えそうです。ウィーンの「ばらの騎士」の映像化は是非望みたいものですね。
投稿: YASU47 | 2007年1月23日 (火) 22時30分
YASUさん、かえって戸惑わせてしまったみたいですみません。
楽譜を持ち出さないと話が進まないのでそうしていますが、「気合い」だけ読んで頂けていれば良いので・・・難しくお考えになってしまわれたようで、お詫びのしようもございません。入手しやすいCDについては記事に頂いたコメントに載っています。モーツァルト、歌劇も歌曲も良いですけれど、ミサ曲も(別にこの作品である必要は無いので)レクイエム以外に素晴らしいものが沢山あります。お試し頂ければ幸いです。
なお、スコアを「絵」として読んでしまえば、音程だの理屈だのが分からなくても楽しめます。今度、良い例を探して載せてみます・・・なるべく有名な曲で。
亡くなった井上直幸さんが「ピアノ奏法」DVD1で、そういう楽しみ方を映像で教えてくれていますから、機会があったらご覧になってみて下さると、その方が早いかもしれません。
投稿: ken | 2007年1月23日 (火) 22時35分
YouTubeでいくつか動画観てみました。 生の歌声も聴いてみたいもんです。 それにしてもYASUさんのブログで「萌え~」をいう単語を目にすることになるとは・・・お若いのね!!!(^^)
投稿: こだま | 2007年2月 1日 (木) 07時14分
こだまさん、
若さは別として、極めて萌えやすい体質(?)であることは間違いありません。珠緒にも、山口もえにも、眞鍋かをりにも、のだめにも、マナカナにも(危ない(^^;))にも萌えてしまう典型的なオヤヂです。
投稿: YASU47 | 2007年2月 1日 (木) 21時32分
ずれた話ですみませんが、ラヴェルの「ボレロ」を中学生3人が4分以内でやる、というので、フルート、トロンボーン、ピアノ用にアレンジしました。
演奏は非力ですが・・・まあ、何とか面白いアレンジにはなったかと思うので、聴いてやってみて下さい!
http://ken-hongou.cocolog-nifty.com/blog/2007/02/post_2496.html
投稿: ken | 2007年2月 4日 (日) 01時51分
はじめまして。
この春、パトリシア・プティボンの公演に行くことになりました!
音楽の知識は全くないのですが、彼女の歌声には魅力を感じます。
よかったら私のブログも見ていただけたら嬉しいです。では、失礼します^^
投稿: hal | 2008年2月24日 (日) 14時14分
halさん、
はじめまして。ようこそお越し下さいました。halさんのblogも早速拝見しました。音楽を含めた幅広い話題が満載ですね。また、キルトの世界はとても細やかで美しいのですね。
プティボンの活躍はオペラやクラシックの世界に留まりませんのできっと楽しむことが出来ると思います。
投稿: YASU47 | 2008年2月24日 (日) 20時41分
こんばんは。
YASU47さんは、こんなに昔からプティボンに注目されていたんですね。
私がプティボンの魅力にとりつかれたのは、比較最近でした。
でも、今回の来日公演で、彼女は完全に「メジャーリーグ」へ行ってしまいました。(笑)
あの容姿で、あのウェットな声で、かつ技術も申し分ない、おまけに演技もうまいとくれば、人気がでないほうがおかしいですよね。
今度は是非オペラのヒロインとしての彼女を観てみたいものです。
投稿: romani | 2008年4月21日 (月) 00時07分
romaniさん、
プティボンを知ったのは数年前にNHKで放映されたチューリッヒの「後宮」の映像でした。勿論、一発でKOでした(^^;)。
オペラ映像はまだ少ないですが、YouTubeにエロルドの「Zapma」という珍しい作品がありました。これなんか映像化されないかなぁ。
オペラでの来日はまだ先のことになるのでしょうね。
投稿: YASU47 | 2008年4月21日 (月) 22時31分