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2006年12月23日 (土)

ストラヴィンスキーの『ペトルーシュカ』

ほぼ一週間が経ったというのに未だ頭の中でしばしば「今日の料理♪」のテーマ曲が鳴り出します(^^;)。このメロディを頭の中から払拭するにはこれしかない!と棚の奥から取り出したのがパリ・オペラ座による『ディアギレフの夕べ』のLDです(この話題は「のだめ」を見ていない人には全く意味不明だろうなぁ・・・スイマセン)。61223petrouchka

この映像盤は20世紀初頭にディアギレフが率いたロシアバレエ団の代表的な演目を当時の振付と共に1990年1月にオペラ座(ガルニエ宮)にて収録したものです。M・フォーキン振付による『ペトルーシュカ』は当時、ストラヴィンスキーによるリズミカルな音楽と共にロシア古典バレエの殻を大きく破る革新的な作品でした。現代の僕らにとっては、この斬新な音楽と振付さえすでに古典の範疇であり大きな驚愕こそ感じませんが、それでも本能的なリズムと民族色、ユーモア、悲哀の詰まったこの映像盤は一見の価値があると思います。

加えて、私事になりますが、自分にとって強烈なストラヴィンスキー体験というのが1979年の1月(もう28年も前だ(^^;))にありました。パリ郊外ポルト・ヴェルサイユのスポーツセンターで行われた20世紀バレエ団による「火の鳥」「ペトルーシュカ」「春の祭典」3部作公演でした。舞台は円形、オケはなく、音楽は舞台の両側に設置された巨大なスピーカーから流れます。M・ベジャールによる振付は実にシンプルかつ大胆です。ダンサーたちは皆お馴染みのレオタード姿であり、音楽の力と照明の効果を最大限に生かしながら肉体の持つ躍動感を極限に至るまで表現します。当時のノートには、「火の鳥は鮮やか」「ペトルーシュカは素朴」「春の祭典は原始的なリズムによる肉体賛歌」といった感想が書かれています。バレエに関する専門知識は全く持ち合わせていなかったのですが、その晩の興奮は今でもかなり鮮明に蘇ってきます。ベジャールのストラヴィンスキーは今も何処かで見ることが出来るのでしょうか?

さて、手元には以下のオーケストラCDがありました。

P・ブーレーズ/NPO (1971)

P・ブーレーズ/クリーヴランド管 (1991)

奇しくも20年間隔を置いたブーレーズ盤が2枚。カップリングは両方共に「春の祭典」。演奏時間はほぼ同じでゆっくり目です。良く言われるように分析的な演奏と言えるのかもしれませんが決して冷たくありません。共に精緻な演奏で、サウンド、リズム共に大いに満足させてくれます。個人的な好みからいえば、オケと録音の面で後者になります。

ピアノ版は今回、D・マツーエフによる新盤(2005)を購入しました。如何にもロシア的情緒と迫力に溢れた演奏ですが、のだめの自由奔放なピアノの方により魅力を感じてしまいました(あ、また「今日の料理」が・・・(^^;)

蛇足です。

オペラ座の『ディアギレフの夕べ』には、ドビュッシーの『牧神の午後』も収録されています。V・ニジンスキー振付による官能的な音楽絵巻は素晴らしい!の一言に尽きます。

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コメント

ああ、ヨダレの出そうなモノをご紹介下さって!
・・・恨みます! 年の瀬、これで私の財布はきっと空です!
(などとのたもうてはなりませんね!)

ボクにもサンタさん、来ないかな。。。
いえ、三田さん、あなたじゃなくて!

(失礼しました。)

投稿: ken | 2006年12月24日 (日) 10時47分

kenさん、
ご心配なく。『ディアギレフの夕べ』のLDは廃盤になっているでしょうし、DVD化もされていないようなので散財のご心配は無用でしょう(^^;)。

投稿: YASU47 | 2006年12月24日 (日) 20時57分

残念!

投稿: ken | 2006年12月25日 (月) 00時38分

YASUさん、メリークリスマス♪

いよいよ「のだめ」も最終回の日を迎えてしまいましたね。
はてさて、どんな結末になるのやら、今夜が楽しみです。(^^)

お正月休みに入ったら、久しぶりにパリ・オペラ座の《ペトルーシュカ》をゆっくり見直したいなと思ってます。
そうそう、《牧神の午後》もホント官能的な素晴らしいダンスですよね。ギリシャの壺絵から飛び出してきたような女性ダンサーたちの衣裳も美しく、とても感動したのを、今ふと思い出しました。

投稿: snow_drop | 2006年12月25日 (月) 09時43分

snowさん
昨夜は帰宅が遅かったので「のだめ」最終回はまだHDの中です。ネタバレされないよう音楽blogの巡回には注意をしています(^^;)。

そうですね。《牧神の午後》での牧神やニンフたちはギリシャの壷絵のように徹底して横顔を観客側に見せていました。この効果がとても印象的でしたね。

投稿: YASU47 | 2006年12月26日 (火) 12時38分

家内が、YASUさんはじめ皆様に御礼を綴れ、というので、わけも分からず綴りました。私という不純物経由なのでお恥ずかしい限りですが、家内の感謝の意をお汲み取り頂ければ幸いに存じます。
http://ken-hongou.cocolog-nifty.com/blog/2006/12/post_96d7.html
こんなコメントで申し訳ございません。

投稿: ken | 2006年12月28日 (木) 22時50分

kenさん、
ご丁寧なメッセージをありがとうございます。
kenさんのお気持ちが音楽にのって天上の奥さまに届きますように。

投稿: YASU47 | 2006年12月29日 (金) 14時23分

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» ストラヴィンスキー《ペトルーシュカからの3楽章》 [きままにARTSダイアリー]
久しぶりに押入れの奥のほうからLPレコードをとり出して聴いてみた。上手く説明でき [続きを読む]

受信: 2006年12月25日 (月) 09時34分

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