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2006年11月11日 (土)

BEHIND THE MASK・・・サラ・ブライトマン

CATV240CH(ムービープラスHD)で『オペラ座の怪人・Behind the Mask』という番組を放映していました。所謂、メイキングビデオで、昨年公開された映画『オペラ座の怪人』を当チャンネルで数度にわたって放映するのに合わせて公開したものです。61111sarah

1時間強の番組は作曲者のアンドリュー・ロイドウェバー(ALW)、プロデューサーのキャメロン・マッキントッシュたちのインタビューを中心にウェストエンド・ミュージカル『オペラ座の怪人』が如何にして出来上がったかというドキュメンタリーです。そして、何といっても興味深かったのが初代クリスチーヌ役のサラ・ブライトマンの映像です。

このミュージカルが当時のALWのパートナー、サラ・ブライトマンの存在があってこその作品であったことは番組内でも証言されており、試作段階でのサラの貴重な歌唱シーンが何度か登場します。また、劇場公開に合わせて作成された数種類のプロモーションビデオの一部も紹介されていますが、これらはかって国内でもLDで発売された「ロイドウェバー・コレクション」に収録されています(この素晴らしい映像集が何故DVD化されないのか不思議です)。これらの映像でのサラは美しい容姿と声でもって観る者を魅了します。「キャッツ」のジェミマ役でデビューし、ALWとの結婚、怪人でのヒロイン役とロンドンミュージカルの頂点に立っていた1980年代のサラは実に輝いていました。

その後、サラはALWとの離婚(音楽的パートナーとしての関係は維持されているようですが)、ウェストエンド舞台からの決別を経て、1997年の突然の「Time to Say Goodbye」の大ヒットにより再び脚光を浴びる世界に戻ってきました。しかし、年令のみならず、病的な激太りの影響もあってか、かっての面影はありません。クラシックやコンテンポラリーとの融合という新しいレパートリーに挑戦を続けており、その美声に魅せられた多くの新しいファンを獲得しましたが、ミュージカル女優・歌手としてのサラに思い入れを持つ者にとっては心から馴染むことは出来ません。サラ・ブライトマンにはやはりウェストエンドが似合います。

尚、下の拙HP(本館)にて私の所有するサラの映像、CDについて紹介しています(この数年間、更新していませんが(^^;))。ご興味があればお立ち寄り下さい。

http://www.d1.dion.ne.jp/~kawaiys/sub26.htm

また、「Behind the Mask」は11/2811/29CS240で再放映されます。

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コメント

こんばんは

私も見ました。
「オペラ座の怪人」でクリスティーンは暗闇の中の白い百合のような存在で息を呑む美しさがあると思います。
サラ・ブライトマンは適役
今回の映画はセットは豪華でしたが”品”がなく、サラ・ブライトマンや他の古い映画のクリスティーンの方がよかったと思いました。
サラが太ってしまった事、色々な事情があったんですね。

投稿: おぺきち | 2006年11月11日 (土) 22時53分

おぺきちさん、
私も映画版には失望しました。物語説明のための場面と台詞が多く、音楽による説得性が大きく損なわれてしまいました。元々無理のあるストーリーに更にこじつけが増しています。ヒロインのE・ロッサムに「品」が感じられないことにも同感です。

ロンドンの劇場では数回観ましたがいずれも1990年代後半でサラの舞台を見逃したのはとても残念です。せめてYouTubeに行くと、「sarah brightman phantom」といった検索で当時のサラの映像をかなり見つけることが出来ます。例えば下のURLのビデオクリップ「All I Ask of You」などは絶品です。
http://www.youtube.com/watch?v=OK71kFyze8Q

投稿: YASU47 | 2006年11月11日 (土) 23時38分

ロンドンのミュージカルはレベル高いですね(子役も上手でした!)次回は是非、本場の”オペラ座の怪人”を観てみたいです。でも、サラさんはもう舞台には出ないのですか?

投稿: ヘボーうさぎ | 2006年11月12日 (日) 00時10分

ヘボーうさぎさん、
コンサート・ツアーお疲れ様でした。
ところで、ロンドンでは何のミュージカルを観たのですか?子役ということはロイドウェバーの「Whistle Down the Wind」かな?「オペラ座の怪人」はHer Majesty's Theaterでまだロングラン中ですが、サラを見ることは残念ながら出来ません。
ミュージカルのオケというのはかなり粗いけど思いっきり盛り上げてくれますよね。ジャンルは様々でも音楽の力は偉大だと思います。

投稿: YASU47 | 2006年11月12日 (日) 00時28分

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