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2006年10月11日 (水)

北朝鮮による核実験という暴挙(その2)

前回の書き込みに続いて気になる数値を紹介しましょう。

1.国別核実験の回数

http://www1.city.nagasaki.nagasaki.jp/abm/qa/heiwa_j/kaisu.html

http://en.wikipedia.org/wiki/Nuclear_testing#Nuclear_testing_by_country

2.国別核弾頭保有数

http://www1.city.nagasaki.nagasaki.jp/abm/qa/heiwa_j/map1.html

http://en.wikipedia.org/wiki/List_of_countries_with_nuclear_weapons

今回の北朝鮮による核実験以前に、1945年以来、実に2050回にわたる核実験が行われています。国別では米国の1030回、旧ソ連の715回が抜きん出ています。ある時期までは大気圏内の核爆発が中心であり、ネバダ砂漠、現カザフスタンのセミパラチンスク、南太平洋のクリスマス諸島(英国による)、ムルロア環礁(フランスによる)、新疆地区などが核物質の飛散によって大きく汚染されました。 61011nuclear_2 1954年の米国によるビキニ環礁での水爆実験ではマグロ漁船第五福竜丸の船員23名が被爆しました。ネバダ砂漠では先住民を含む多くのアメリカ市民が被爆しています。多数の西部劇映画が撮影されたことからガンで亡くなったジョン・ウェインをはじめ多くの映画関係者が被爆したと言われています

<第五福竜丸について>

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%AC%E4%BA%94%E7%A6%8F%E7%AB%9C%E4%B8%B8

<広瀬隆著「ジョン・ウェインはなぜ死んだか」>

http://www.amazon.co.jp/gp/product/4163424903

話しが少しずれました。

このように核を独占している米、ロ、中、英、仏の常任理事各国が北朝鮮に対して果たして非難なり制裁を主張する権利があるのだろうか?という疑問は誰もが持ちます。しかし、私たちは現実から出発しなくてはなりません。核のこれ以上の拡散を防ぐこと、核保有国を増やさないこと、まだ不十分な核弾頭の削減を更に推し進めることは重要です。装着核弾頭数は米ソ間の「戦略核兵器削減条約」以降、約60000発(1985年)から20,000発(2002年)に削減されたと言われています。まだまだ不十分ですが、人類は愚かな核抑止論と軍拡競争のツケを乗り越えねばなりません。

そのためにも、核非保有国が更に発言力を増すこと、日本が平和憲法の重みを世界に向けて発信することが大事だと思います。

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