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2006年10月 9日 (月)

北朝鮮による核実験という暴挙

本日、北朝鮮政府が核実験を先日の予告通りに実施したことを発表しました。61009nuclear1 東アジアの安定を損ねるだけでなく、核の廃絶と平和を願う全ての人々に対する冒涜であり暴挙です。核を自らの政権延命のための交渉カードとして使用するということは自国民を人質にとるのに等しい野蛮な行為です。周辺国国民の安全への脅威となるだけではなく、北朝鮮自国民への裏切り行為です。このことを多くの北朝鮮国民はすでに気づいているのではないでしょうか?ますます増加する脱北者の存在はベルリンの壁崩壊前夜を思い起こさせます。 例え強力な情報統制下と弾圧下にあろうと、人々は決して衆愚ではありません。国連や周辺国による制裁の強化のみならず内部からの立ち上がりによってこそ、この暴力的な政権の崩壊が成し遂げられると思います。

今回の暴挙によってこの独裁政権は将来への存続の可能性を自らますます狭めたといえるでしょう。しかし、その着陸点が暴力的あるいは破滅的であった場合は北朝鮮国民のみならず、韓国民、場合によっては日本国民にも大きな犠牲を伴います。これから始まる諸制裁にあたっては如何に平和的に新政権へのソフトランディングを図るかが鍵であり、検討が必要と考えます。多くの難民の流出、巨額の復興支援の必要性等は必然です。

日本は単に制裁を声高らかに歌い上げるだけではなく、また、米国や中国、ロシアの思惑によるものではない、ソフトランディングへの道筋を、直接の当事者である韓国ならびに出来れば朝鮮総連と共に協議を行ってもらいたいと思います。

また今、日本への脅威を声高に主張することは何の解決にもなりません。必要なのは武装化や戦争への勇ましい覚悟ではなく、北朝鮮の人々と痛みを分け合う覚悟をもった平和的手段での金正日政権崩壊への促進です。経済活動、文化活動、啓蒙・宣伝活動、法的正義、そして平和憲法を武器にしての戦いではないでしょうか。

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