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2006年9月17日 (日)

サハラ砂漠写真展『静寂の邦』

日本・アルジェリアセンター主催の表題写真展が三鷹の「中近東文化センター」でこじんまりと開かれています。Farida Sellalというアルジェリアの女性カメラマンによるサハラの夢幻的ともいえる風景写真集です。サハラ砂漠といっても南部山岳地帯のオガール地方での撮影が主のようです。この地域はタッシリ・ナジェールにある先史時代の岩壁画でも有名です。写真は自然の厳しさと共に、人間の存在とは無縁に何万年も生き続けてきた無窮の姿を伝えています。砂漠や岩石群の孤高ともいえる気高さは感動的です。60917sahara_1

さて、自分にとってアルジェリアへの思い入れというのは約30年前に遡ります。海外で最初の長期滞在によるプラント建設に携わったのがアルジェリアの地中海に面したスキクダという街だったのです(HP参照)。その名の通りの地中海性気候に恵まれた、とても温暖で過ごし易い地域でした。サハラには23日のドライブ旅行に出かけました。この写真展で見られる南部山岳地帯には程遠く、サハラ砂漠の北辺をかすめただけでしたが、それでも世界遺産に登録されているガルダイア、砂漠に囲まれたエル・エッドなど興味深い街々や地域を巡りました。

その後、アルジェリアはテロの応酬による十数年の不幸な時代を経て、今、ようやく治安も回復し、日欧の企業も現地での諸経済活動に復帰しつつあります。映画「アルジェの戦い」に見られるような壮絶な対仏独立戦争を勝ち抜き、かっては第三世界の盟主の一員としての地位も担ってきた誇り高い民族が再び歴史の表面に復帰しつつあります。まるでサハラの砂漠の無窮の存在が後押しをしているようです。そんなアルジェリアと日本の友好の裾野を少しでも担えればと思っています。

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