ハイドン『騎士オルランド』
ハイドンの歌劇「騎士オルランド」のCDが出たので早速聴いてみました。ほとんど上演機会のない珍しい作品ですが、ハイドン特有の明るい音造りに満ちた叙事劇です。この曲が作曲された1782年といえばモーツァルトの「後宮からの逃走」の作曲年と同じです。オペラが特権階級から大衆のものになりつつある時代を反映し、音楽はとても機知に富んだものとなっています。数年後に作曲されるモーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」の登場人物の原型もあちこちに聴くことが出来ます。
演奏はアーノンクール指揮のウィーン・コンツェントゥス・ムジクス、歌手陣はシャーデ(T)、ゲルハヘール(Br)、ギューラ(T)、ハルテリウス(S)といった若手を中心に、ヒロインとして、我がパトリシア・プティボン(S)が表情豊かな美しい声を聴かせています。魔女役のエリザベート・フォン・マグナス(Ms)は、やはりアーノンクールとチューリッヒ歌劇場による「フィガロの結婚」でいやに若くコケティッシュなマルチェリーナを魅力的に演じていました。解説書によるとアーノンクールの三女とのこと。なるほど・・・。
アーノンクールによるハイドンの歌劇としては次作品の「アルミーダ」のCDが4年前に出されています。ヒロインにバルトリ(Ms)、その妹役に早くもプティボンを起用していました。ウィリアム・クリスティをはじめとする多くの指揮者によって引っ張りだこの存在です。
尚、「オルランド」も「アルミーダ」も演奏会形式の公演をCD化したものです。プティボンの魅力は視覚化されることで何倍にもなることから映像化も是非望みたいものです。
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コメント
YASU47さん、こんにちは。
さすがにプティボンの情報は早いですね^_^;;
アーノンクールはどうも苦手なんですが、このCDは是非聴いてみたいです。
ところで、前々からお願いしたかったのですが、ウチのお気に入りブログにこちらを加えさせていただきたいと思います。どうぞ今後ともよろしくお願いします。
投稿: Orfeo | 2006年7月23日 (日) 13時01分
たびたびすいません。
お手数ですが、こちらの管理画面上の「設定→公開用設定」において、pingサーバーに更新通知をするように設定していただくと、非常に助かります。よろしくお願いします。
投稿: Orfeo | 2006年7月23日 (日) 13時14分
Orfeoさん、こんにちは。
プティボン情報が早いのは、1,2週間に一回はネット検索をかけているからでしょう(^^;)。耳にしたところでは、来年の7月に初来日とか?リサイタル?それともオペラ?いずれにせよ生プティボンを見てみたいですねぇ。また、これを機会に映像ソフトが増えることを願っています。
「お気に入り」への追加、有り難うございます。設定変更は行いました。これによって更新の自動通知がなされるのですね?
また、当方も「お気に入り」のコラムを作りたいのですが、マイリストで作成すれば良いのでしょうか?
投稿: YASU47 | 2006年7月23日 (日) 14時45分
ping送信の設定変更、ありがとうございました。これでこちらに更新情報が届いて、新規記事を出された場合にマークが現れる・・・筈です。
「お気に入り」を作られるんでしたら、最初はマイリストで十分だと思います。たまってきたら、私のところみたいにBlogPeopleを利用して整理されるといいかもしれません。ご不明のことがありましたら、なんなりとお尋ね下さい。
投稿: Orfeo | 2006年7月23日 (日) 17時05分
orfeoさん、アドバイスありがとうございます。早速、マイリストで「お気に入り」を作ってみました。音楽関係でちょくちょく覗かせていただいている皆さんを登録させていただきました。これからもお奨めのサイトを追加していきたいと思っています。
投稿: YASU47 | 2006年7月23日 (日) 21時20分