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2006年5月28日 (日)

『高津・緑が丘9条の会』の発足

今日は、前にお知らせした『はばたけ未来へー高津・緑が丘9条の会』発足の集まりがありました。緑が丘公民館には約70名が参加し、最初に津軽三味線の演奏、続いて、発足に至るまでの経過報告、代表挨拶、佐藤鋼造氏(弁護士)の講演、教育基本法についてのアピール等がありました。

折りしも国会ではすでに「共謀罪」「教育基本法改定」「国民投票法案」の3点セットが提出され、改憲に向けた布石が着々と進んでいます。自民・公明両党が提出した教育基本法改定案では「教育の目標」に「国と郷土を愛する」ということを新たに書き加えています。これは自民党の憲法草案が言う「帰属する国や社会を愛情と責任感と気概をもって自ら支え守る義務を共有し・・・」(前文)という国家主義理念と全く同一のものです。「愛国心」はひとそれぞれが感じ、表現すれば良いものであって、法によって強制されたり、幾つかの県の小学校で実施されて問題になっているように通信簿で評価されるべきものではありません。また、つい先日の竹島問題に見られたように、TV番組等によって排外的な愛国心を無造作に煽られていく現象を深く憂うものです。

私たちの住む八千代地域は東京の典型的なベッドタウンであり、住民同士の繫がりというものはほとんど存在しません。この「高津・緑が丘9条の会」による草の根運動が、平和憲法を守る力となると同時に地域の人々を結ぶの輪のひとつになることを願ってやみません。

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2006年5月25日 (木)

映画「ハル」とその時代

深夜に録画しておいた映画「ハル」を約10年振りに観ました。
この映画は1995年に制作され、一部からは高く評価されたものの、上映館数が限られたこと、当時はまだ特別な世界が舞台であったことにより大多数からは認知されないままの作品であったように思います。その「一部」「特別な世界」というのはインターネット前史とも言うべき「パソコン通信」の世界です。60525haru01

僕がPC通信を始めたのは1988年、パソコンがようやく16bitの時代となり、富士通系の「NIFTYSERVE」とNEC系の「PC-VAN」という2大通信会社が会員獲得に凌ぎを削っていました。僕は主にNIFTYSERVEのインターカルチャーフォーラム(後のワールドフォーラム)に常駐しながら連夜、会議室への書き込みやRT(チャットのことです)に精を出していました。当時の通信仲間たちとは今でも交流があり、メール交換やたまのオフラインの集まりに顔を出しています。

当時のPC通信参加者は主に、PC愛好者、システム技術者(ITという言葉はなかった)、無線ハムからの乗り換え、物好き(自分のような)が中心で、ある程度のPC操作レベルと文章表現力を必要としていました。メンバーたちに「オタク」といったイメージはなく、むしろ知的好奇心と対人積極性に富んだ者が多かったように思います(少なくとも僕の周りでは)。オフラインを重ねるうちに自然とカップルも何組か誕生し、皆さん、幸せな家庭を築かれています。

その時代から比べると、インターネットの時代、情報の入手と取り扱いは格段と便利になり、最早それ抜きの生活は考えられませんが、ネットを通じた人間関係の希薄さという面では、安易な手段と稚拙な表現力でいとも簡単に人間関係を築き、あるいは解消することが出来るという現代社会そのものを映し出しているように思えます。

「ハル」の主人公たちも長い時間、PC通信上での交流を続け、実際に二人が対面する場面で映画は終わります。ここで描かれている間合いや空気というものは、恐らくはPC通信経験者でなければ理解し難いかもしれません。ヒロインはすでに若手演技派として頭角を現わしていた深津絵里さんです。彼女の抑えた表情が印象に残ります。尚、新幹線の内外でお互いに見つけ合おうとするシーンは黒澤明の「天国と地獄」の有名なシーンに酷似しており、パクリと言われても仕方がありません。

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2006年5月14日 (日)

「高津・緑が丘9条の会」への呼びかけ

先日、1周年を迎えた「八千代9条の会」に続いて、新たに「高津・緑が丘9条の会」発足のご案内です。

20046月の大江健三郎氏、井上ひさし氏、小田実氏、澤地久枝氏らの呼びかけによる「九条の会」アピールに呼応して、全国各地にはすでに4000を越える自発的な地域9条の会が発足しています。千葉県八千代市においても2005415日をもって「八千代9条の会」が発足していますが、草の根運動を展開するにはあまりにも広すぎることから、更に各小地域での区域9条の会活動を積極的に行っていこうということになりました。すでに、米本団地、勝田台には地区9条の会が発足しており、今回、「高津・緑が丘」地区がそれらに加わろうというものです。

605149jou 左のちらしにありますように、「発足の集まり」を528日(日)午後1時としています。場所は東葉高速「八千代緑が丘駅」そば(リーセントヒルズの一角)の「緑が丘公民館」です。

この会は「憲法第9条を守る」という一点で一致する全ての市民に開かれています。地域の皆さんの参加を是非お待ちしています。

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2006年5月 5日 (金)

映画『RENT』

映画版「RENT」を観ました。Image_rent_1

このミュージカルをロンドンのShaftesbury劇場で初めて観たときの衝撃と感動は今でも忘れられません。それまでミュージカルといえば、Broadway作品よりはむしろA・ロイドウェバーに代表されるような、美しいメロディラインに加えて演劇性に優れたロンドンのWest End作品(オペラ座の怪人、キャッツ、エヴィータ、サンセット大通り、Whistle Down the Wind、レ・ミゼラブル、ミス・サイゴン等)をもっぱら好んできました。しかし、この「RENT」はそういった僕の中のミュージカルの既成概念を根底から覆す作品だったのです。簡素なステージと小人数のバンドによるロックのリズムがこんなにも感動を与えることになるとは想像もつきませんでした。ロンドンでは劇場に3回ほど足を運びました。東京での来日公演にも出かけましたが、スピーカーからの音が割れてしまい残念ながら音楽と舞台に集中することは出来ませんでした。今年の秋には再度の来日公演が予定されているとのことですが、音響には注意してもらいたいものです。

この「RENT」がプッチーニのオペラ「ラ・ボエーム」を下敷きにしていることはご存知の通りです。劇中に3回ほど、プッチーニのメロディ「ムゼッタのワルツ」の一部分が流れます。作曲者のJ・ラーソンのプッチーニへの畏敬の念ゆえでしょう。オペラファンにとっては「ラ・ボエーム」との共通点探しをするのも楽しいものです。

さて、今回の映画版です。狭い舞台から飛び出して、1990年頃のNYの街を想定した実写版となっていますが、音楽の説得性はそのままに、舞台とはまた一味違う感動を与えてくれます。いくつかの曲をカットし、台詞も一部変えていますが、マイナーな変更です。出演者の多くがブロードウェイでの初演メンバーであることからも映画化による違和感をほとんど受けません。むしろ実写化によって物語性と人物描写への深み(特にHIVと向き合うことへの恐怖)が深まったように感じます。

改めて、この「RENT」という作品の素晴らしさを再認識させてくれた映画でした。

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2006年5月 4日 (木)

庄内への小旅行

GWの前半、庄内地方へ小旅行をしてきました。Shonai_1 あいにく天候には恵まれませんでしたが、それでも周辺のドライブや立ち寄り温泉を楽しんできました。この地域では、鶴岡市付近からは月山、酒田市付近からは鳥海山という、畏敬と信仰の対象でもある二つの名山をそれぞれ眺めることが出来ます。とりわけ、穏やかな田園を前景にした構図には素晴らしいものがあります。この季節、山頂付近はまだ雪に覆われており、人を寄せ付けません。

今回は数年ぶりに訪れたのですが、鶴岡市の中心通りの寂びれ度合いが進行する一方、郊外の発展振りが顕著でした。とりわけ、酒田市との間の三川地区に出来たショッピングセンターには驚かされました。東京近郊ではとても望めない広大な土地に巨大店舗群が出現しているのです。もっとも集まっているのはシネコンに加えて、イオン、Jusco、コジマ電機、K’s電機等々といったお馴染みの量販店であり、地方色と面白みには全く欠けています。こうして、地方の画一化がますます進行していく姿を月山と鳥海の神々はどんな感慨をもって眺めているのでしょうか。

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