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2006年4月23日 (日)

危険な海上ゲーム(その2)

竹島を巡る政府間交渉がひとまず合意し、最悪の事態を免れることが出来たことは何よりです。それにしても、今回の出来事で双方はどのような教訓を得ることが出来たのでしょうか?領土や国境問題が一方的な思い入れでは決して解決しないことを学んだのならば善しとしましょう。政治ゲームによりお互いに相手の反応を学んだこともまだ許されるものとしましょう。

懸念されるのは自国民のナショナリズムを煽ることで排他的な国家主義の傾向が両国で強まってしまったことです。今回は、「日本国民である」という立場だけで「竹島は日本の領土である」という前提に立脚したTV報道が目に付きました。他国の意志や想いを否定することが愛国心であるような錯覚が蔓延していたように思います。

この問題の解決にはいつの日か、国境や排他的水域といったものが不要となる時までじっと気長に待つことしかないようです。すでにヨーロッパでは多くの国が国境を廃しています。EUの万事が理想的という訳ではありませんが、そこに将来への知恵と希望を見出すことは出来ます。関税障壁の撤廃やFree Trade Zoneの拡大といった経済活動が政治に先行していることも期待のひとつです。排他的なナショナリズムがこれらの動きにブレーキをかけないことを願うばかりです。愛国精神の発揮は来るべきW杯でのナショナルチームの応援に限りたいものです。

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コメント

はじめまして。Keep9ブロガーズ・リンクから来ました。憲法改悪以前に大変な法案が提出され、法律になろうとしています。新聞では小さくしか報道されず、何が問題なのか話題にすらなっていません。マスコミがあてにならない状況下で、ブログ上あるいはクチコミで広めていただけますようにお願い致します。トラックバックさせていただきます。

投稿: starstory | 2006年6月18日 (日) 14時16分

starstoryさん、コメントをありがとうございます。9条を中心に平和を求める人々の繫がりがこうして深まっていくことを心強く思います。ところで、貴blogへのTBを試みたのですがうまく働かないようです。そちらからのTBも届いていませんね。どこか技術的問題があるようですね。

投稿: YASU47 | 2006年6月18日 (日) 20時57分

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