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2006年1月19日 (木)

ロシアに大寒波襲来

今週、モスクワをはじめとするロシアの諸都市がマイナス30度を越える大寒波に襲わています。暖房設備の故障や都市機能マヒが起こり、凍死者もかなり出ているとのことです。十数年ぶりの寒波ということですが、1991年のソ連邦崩壊以来、混乱の時代を経て、今、ようやく都市の再建途上にあるモスクワでは、近代ビルや地下街が増加する一方、旧来のインフラ設備の老朽化も著しく進んでいることが容易に想像出来ます。寒波に強かった筈の大都市がこの間、いつの間にか脆弱化していることが懸念されます。

私事になりますが、約20年前、僕が仕事で西シベリアのトボルスクという古都に長期滞在していた時に経験した最低気温はマイナス43度でした。人々の営みは当たり前のように黙々を続けられていました。日照時間がやけに短く、暗闇の通勤時間、人々の着ぐるみがいっそう膨れ上がっているのが印象的でした。一点の濁りもない大雪原、光り輝くダイヤモンドダストの美しさは格別です。以来、ロシアの冬には特別の思い入れを抱くようになりました。 tobolsk

尚、トボルスク滞在記録は本館の以下のURLにありますので、お暇な時にお訪ね下さい。

http://www.d1.dion.ne.jp/~kawaiys/sub3.htm

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コメント

何度もすみません。

>マイナス43度

今僕の相棒がイルクーツク州のノーバヤ・イギルマ村にいて、-54℃ですって!
「火星みたい」って言ってましたよ。仕事もストップして・・。プラント建設とかは、ストップしたのですか? 酷寒の時は? 皆さん優しくてよかったですね。ロシア人はプライベートには優しいけど、公的はニェットが多くて困ったンじゃないですか?

投稿: 建つ三介 | 2006年2月11日 (土) 22時27分

コメントをありがとうございます。建つ三介さんもロシアとの関わりが深いようですね。お仕事の関連でしょうか?
プラントの建設ではマイナス35度になると屋外作業禁止となりました。溶接やケーブル曳き、コンクリート作業等にも各々、最低気温条件というのがあり、作業効率は大幅に低下します。極寒は生活と仕事には辛い環境ですが、一方で自然への畏敬の念や人の気持ちの温かさなど、貴重な思いも得ることが出来ました。

投稿: YASU47 | 2006年2月12日 (日) 15時04分

>自然への畏敬の念や人の気持ちの温かさなど、貴重な思いも得ることが

そうですね、サハーの大統領も同じようなことを新聞で言っておられた。

>ロシアとの関わりが深い

いえいえ、ただの観光者です。
知り合いは勤めていますが、材木の輸入で。

投稿: 建つ三介 | 2006年2月12日 (日) 17時53分

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