アンナ・ネトレプコ
正月に録画しておいた、2005年ザルツブルグ音楽祭の映像(NHKのBSハイビジョン)を観ました。
これは前売り券が発売と同時に完売されたことや、ザルツブルグの街が主役のソプラノ、アンナ・ネトレプコのポスターで埋め尽くされたことでも評判となったヴェルディ「椿姫」プログラムです。
僕にとってネトレプコは決して嫌いな歌手ではなく、それどころか、彼女のDVD「ザ・ウーマン、ザ・ヴォイス」やアリア集のCDが発売されると真っ先に買いに行ったものです。彼女の美貌と歌唱に惹かれないオペラ・ファンは存在しないでしょう。しかし、このザルツブルグの演出はネトレプコを引き立てることだけに徹底しています。
この舞台は伝統的な「椿姫」ではありません。ウィーンフィルの素晴らしい響きも、ウィーン国立合唱団も、T・ハンプソン(Br)のような共演者たちさえもがネトレプコのためにだけ用意されたような演出です。衣装やシンプルな装置もただ彼女をひき立てることだけを目的にしています。そして、それにしっかりと応えることが出来たネトレプコも凄いものです。歌唱面では余計な冒険は避けつつも、持って生まれたスター性と役柄への集中力で緊張感に満ちた感動的な舞台を作り上げています。
若くして頂点に登りつめてしまったようなネトレプコの今後に注目です。
尚、「椿姫」他の市販DVDについて簡単な感想集を以下のHP(本ブログの本館)に載せていますので、お時間がありましたらお立ち寄り下さい。
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コメント
はじめまして、こんにちは。
TBを、どうもありがとうございます。
ネトレプコのヴィオレッタ、とても素晴らしかったですね。
確かに、彼女のためだけの演出と言ってよいかもしれませんね。
また、お邪魔させていただきます。
これからも、どうぞよろしくお願いします。
投稿: snow_drop | 2006年1月 9日 (月) 10時57分
snow dropさん、ありがとうございます。ブログ開設にして初コメントでしたのでとても嬉しかったです。これからも大好きなオペラの話題をちょくちょく載せていきたいと思いますので宜しくお願い致します。
投稿: YASU47 | 2006年1月 9日 (月) 11時06分
あっ、snow_dropさんに先越された(笑)。
YASU47さま、メールでお知らせいただき、ありがとうございました。
ブログ開設、おめでとうございます。
同じココログで嬉しいです^_^;;
どうぞ今後とも、よろしくお願いします。
投稿: Orfeo | 2006年1月 9日 (月) 11時22分
こんにちは、初めまして。TBとコメントをありがとうございました。私も本家HPを持っていますが、ブログは今後のコミュニケーションツールとして主流になる、と信じています。ぜひ素晴らしい情報をアップしてください。これからもよろしくお願いいたします。
投稿: ご~けん | 2006年1月 9日 (月) 19時24分
こんばんは。TBありがとうございます。うちはHi-Visionをつけていないもので、ネトレプコの「椿姫」はお預け状態(笑)、DVDの発売を待ってます。オーストリアで放送されたものとちょっとだけ見せてもらったのと、NHKの芸術劇場で紹介されたものを見ただけですが、これは全編観たい!と思わせられる舞台でした。
"The Woman, the Voice"も目からウロコ、とても良かったです。ポップス風のプロモビデオでオペラアリアを歌って違和感がないところがすごい。リハーサルの様子も見応えありましたし。ネトレプコの今後に注目したいと思います。
投稿: しえる | 2006年1月30日 (月) 01時49分